練習スタジオで、ライブハウスで、レコーディング・スタジオで、仕事場で。今、世界中のミュージシャンたちがKATANAアンプの電源を入れてギター・プレイを楽しんでいます。この人気シリーズのコンセプトは製品の名前にもなっている“刀”です。侍が持つ刀は、名誉、精巧、そして芸術性の象徴です。しかし、このアンプにはBOSSの革命的なTube Logicテクノロジーが採用されています。プロ・クオリティのエフェクトからレコーディング・ツールまで、現代のミュージシャンにとってこれ以上の機能を備えたアンプはないでしょう。
伝説は進化し続ける
ロック・シーンの進化は凄まじく、この5年間で様々な出来事が起きました。2016年、KATANAアンプ・シリーズの第一弾モデルが世界進出を果たします。BOSSのフラッグシップ・アンプ、WAZA AMPのDNAを受け継いだKATANAアンプは高い評価を獲得。ギタリストが、あらゆるシチュエーションに対応できる強力なアイテムとして広く浸透したのです。
しかし、名刀と言えども進化が止まることはありません。新世代モデルのKATANA-50 MkIIとKATANA-100 MkIIは、刻々と変化するプレイヤーたちの要求を反映。まだKATANA-50 MkIIとKATANA-100 MkIIを使ったことがない人のために、両モデルが必要な理由をご紹介します。
無限の可能性を持つサウンド
一般的なアンプはいくつかのトーンをノブで調節できるだけですが、Katanaアンプは70年代のロックサウンドから、現代的なサウンドまでカバーする柔軟性を兼ね備えています。真空管アンプのサウンドと動作を再現するBOSSのTube Logicテクノロジーに支えられたこのコンボ・アンプは、1970年代のギタリストが生み出したブラウン・サウンドを彷彿とさせるハイゲイン・サウンドを出力することができます。ギタリストが追い求める理想的なサウンドの一つとされるトーンを生み出してくれるのです。
KATANA-50 MkIIとKATANA-100 MkIIには5種類のアンプ・タイプが搭載されています。それぞれアンプのサウンド・キャラクターが際立っているので、鳴らせばすぐに頭の中でイメージできるサウンドや、ヘッドホンで幾度となく聴いてきた往年の名曲と結びつくことでしょう。さらに、MkIIに搭載された新機能「VARIATIONボタン」では、各アンプ・タイプのテイストが切り替えられるので、音作りの幅は格段に広がります。
"BOSSのTube Logicテクロノジーに支えられたこのコンボ・アンプは、1971年に伝説のギタリストが生み出したブラウン・サウンドを彷彿とさせるハイゲイン・サウンドを出力することができます"
イッツ・クランチ・タイム
アンプ・タイプをCRUNCHに選択すると、ヘヴィなリズム・ワークに適した歯切れの良いクランチ・サウンドが得られます。VARIATIONボタンを押すと、サチュレーションとサスティンが強調されるため、攻撃的な単音リフなどに最適です。大事なギター・ソロでアンプ・タイプをLEADに切り替えると、豊かな倍音を含んだ伸びやかなトーンが得られ、観客から熱視線が注がれることでしょう。
VARIATIONボタンを押すと、少しタイトでパンチの効いたモダンなUSサウンドへと変貌します。Eddie Van Halenが大好きという方には、彼のシグネチャー・トーン“ブラウン・サウンド” を想起させるBROWNがオススメです。VARIATIONを有効にすると、近年のVan Halenの作品を彷彿とさせるパンチの効いたサウンドになります。
強化されたサウンド
MkIIには豊富なドライブ・サウンドが搭載されていますが、それはあくなきトーンの探究の始まりに過ぎません。CLEANを選択すれば、歌との相性にも優れた歯切れの良い明るいトーンが得られ、さらにVARIATIONボタンを押せば突き抜けるような高音域が付加されます。エレアコを演奏する時は、アンプ・タイプをACOUSTICに切り替えるとナチュラルな響きが得られます。VARIATIONボタンを押すと、より強調された高音と低音を奏でることができるのです。
アンプ・タイプ・ノブを回すだけで、ロサンゼルスのバーからロンドンのパンク・クラブまで、あなたのトーンを劇的に変化させることができます。しかもKATANA-100 MkIIであればLEDインジケーターが搭載されているので、どの設定にしているかは一目瞭然です。
"アンプ・タイプ・ツマミを回すだけで、ロサンゼルスのバーからロンドンのパンク・クラブまで、あなたのトーンを劇的に変化させることができます"
直感的に操作できるコントロール
ステージの照明が落ちる時も、スタジオで録音ボタンを押す時も、これほど簡単に本体を操作できるアンプは他にありません。KATANA-50 MkIIとKATANA-100 MkIIは、最も直感的に操作できるコントロール・パネルを備えていると言えるでしょう。また、ライブハウスや会場規模に左右されることなく、常に迫力のあるサウンドを出力調整できるPOWER CONTROLスイッチを備えています。
多くのギタリストは、AMPLIFIERセクションにあるボリュームとゲイン・ノブを最初に調整するでしょう。これらのノブは真空管アンプ同様、互いに影響を及ぼしながら変化するため、スタジオの大型スタック・アンプ同様の操作感で音量と歪みのバランスを取ることができます。さらに、スマートフォンやタブレットからの音源再生も含めて、アンプ全体の音量を上げることも可能です。
サウンドの構成要素を追求
KATANAアンプ・シリーズに搭載されている10種類のアンプ・トーンは、いわば“積み木”のようなものです。それらを自分のサウンドに仕上げるためには、3バンドEQが重要な役割を果たします。KATANA-50 MkII、KATANA-100 MkIIともに、BASS/MIDDLE/TREBLEというシンプルなコントロールが用意されており、これによりギター・ソロを鋭くさせたり、低音リフを太くしたり、中音域を持ち上げてメタリカ風のアタックを加えたりといった調整が簡単に行えます。また、KATANA-100 MkIIには超高音域の輪郭を際立たせるPRESENCEノブが搭載されているので、抜けの良いトーンも簡単に得ることができます。
ライブ経験が豊富なギタリストの中には、「大音量では問題ないが小音量になるとサウンドのキャラクターが消えてしまう」という悩みを抱えている人もいるでしょう。その悩みを解決するのがPOWER CONTROLスイッチです。KATANA-50 MkIIはモデル名の通り、50ワットのパワーを誇ります。一方で、 KATANA-100 MkIIは100ワットという圧倒的なパワーを出力します。どちらもクラスA/Bのパワー・アンプを搭載しています。
演奏環境に応じた音量を選択
パワフルなワット数を誇る両モデルですが、4ウェイのPOWER CONTROLノブを切り替えることで、アンプのボリュームを充分に上げてクランク・アップさせた際に生まれる特有のトーンとレスポンスを、自宅の練習環境の小音量でも実現します。KATANA-50 MkIIは0.5ワット/25ワット/50ワット。KATANA-100 MkIIは0.5ワット/50ワット/100ワットにパワー・アンプの出力レベルを切り替えることができます。また、同じノブにあるSTAND BYモードでは出力がMUTEされるため、ギターの持ち替え時や一時的に音出しを行いたくない場合にとても便利です。
"KATANAアンプ・シリーズに搭載されている10種類のアンプ・トーンは、いわば土台であり、そこからブロックを積んでいくようなものです"
擬似的なペダルボードが完成
KATANAアンプ・シリーズは豊富なアンプ・タイプだけではなく、高品位なギター・エフェクトを満載した“バーチャル・ペダルボード”も手に入れることができます。BOSSは1977年以来、エフェクター界のヘビー級チャンピオンであり、100機種以上のコンパクト・エフェクターをリリースしてきました。MkIIは、あらゆるジャンルの演奏に対応できる充実したエフェクト群が搭載されています。
独立した5つのカテゴリー(BOOSTER、MODULATION、FX、DELAY、REVERB)が設けられており、それぞれに3種類のエフェクトをスタンバイすることが可能。合計15種類の中からいつでも手軽に呼び出すことができます。
より深くサウンドを追求したい方は、スマホやPCを起動して専用アプリのBOSS TONE STUDIOを活用しましょう。エフェクトのライブラリにアクセスすれば、バーチャル・ペダル・チェーンの接続順に至るまで詳細なカスタマイが可能です。まるで、楽器店でお気に入りのエフェクトを選び、それらをアンプに詰め込んでリハーサルをするような感覚です。
必要不可欠なトーン
優れたトーンを持つことも大事ですが、そのトーンをコントロールすることも同様に重要です。MkIIモデルでは、最大で5つのエフェクトを同時に使用することができます。さらにKATANAのエフェクト・セクションは独立しているため、5つのノブでコントロール可能です。
お気に入りのサウンドを保存する
ギター・サウンドは、アンプとエフェクトをブレンドさせながら音作りを行っていきます。しかし、異なるサウンドにセッティングし直す場合は、既存の設定を崩さなければならず、せっかく作ったお気に入りのサウンドは失われてしまいます。ギタリストの中には、その設定を忘れないようにマーカーで印をつけている人もいますが、レコーディングがテンポ良く進んだり、観客が“早く次の曲を聴かせて!”と急かす場合は少々面倒です。
"アンプ・タイプ、エフェクト、調整されたEQを含む自分だけのサウンドを思いついたら、TONE SETTINGボタンを押して保存"
カスタム・アンプ・トーン
KATANA-50 MkIIとKATANA-100 MkIIであれば、カスタマイズしたサウンドを失うことはありません。アンプ・タイプ、エフェクト、調整されたEQを含む自分だけのサウンドが思いついたら、TONE SETTINGボタンを押して保存。KATANA-50 MkIIは4つ、KATANA-100 MkIIは8つの音色を記憶することができます。特定の曲のために作成した複雑なトーンを保存することができますし、ライブやセッション中にボタンを押すだけですぐに呼び出すこともできます。
更なる活用法
MkIIに搭載されたパワフルな機能に夢中になるのは簡単です。しかし、リア・パネルも疎かにしてはいけません。リア・パネルには、この柔軟性に富んだKATANAアンプをPAやDAWソフトウェアなどに接続するための端子が装備されています。これらの端子は、クリエイティブな可能性を大きく広げてくれるでしょう。
クラシックなリフを作る時には、USB端子を使ってMacやパソコンに接続し、お気に入りのDAWにダイレクトに録音してください(マイキングは不要)。その高いサウンド・クオリティに驚かされるはずです。USBとPHONES/REC OUTは、最適に調整された音色とマイク・キャビネット・シミュレーションが付加され、まるで空気の振動が感じられるほどリアル。さらに、USBオーディオは2チャンネルに対応しているので、MkIIの高品位なエフェクトをステレオでDAWに出力することができます。
Tone Centralにアクセスしよう
BOSS TONE STUDIO のプラット・フォームを用いて、オンライン上でKATANAアンプをさらに強化してみませんか? 無料でダウンロードできるエディター・ソフトウェア、パッチ・ライブラリが用意されており、サウンドを試したり、編集することが可能です。LINE OUT AIR FEEL機能では、キャビネット・シミュレーションのマイキング種類を選択し、好みのエアー感を付加することもできます。BOSS TONE STUDIOは意欲的なプレイヤーにとって刺激的な“遊び場”となるでしょう。
ジャム・セッションの場合
KATANA-50 MkII、KATANA-100 MkIIともにAUX端子を搭載しています。音楽プレーヤーやスマートフォンを接続し、バッキング・トラックを再生しながらジャムをするのに最適です。また、深夜の練習に便利なPHONES/REC OUT端子も装備。最後に、音を出す時にPOWER AMP IN 端子を使えば、本体のプリアンプを通さずにお気に入りの外部プリアンプ、アンプ・シミュレーター搭載のマルチ・エフェクターなどを簡単に接続できます。これは、KATANAのプリアンプ・セクションとエフェクトをバイパスするもので、MkIIを究極のパワード・キャビネットとして使うことができるのです。
"音楽プレイヤーやスマートフォンを接続、バッキング・トラックを再生しながらジャムをするのに最適です"
ペダル操作の幅を広げる端子
ここまでKATANAアンプ・シリーズの直感的なコントロールについて説明しましたが、ステージ上での操作はフットスイッチを行うとさらに簡単です。KATANA-50 MkIIとKATANA-100 MkIIの両方に、シングル/デュアルのフットスイッチやエクスプレッション・ペダルを接続するための端子が用意されています。これにより、モードの選択やパラメータの調整をリアルタイムに行うことができます。
さらに、KATANA-100 MkIIは6つのスイッチを備えた BOSS GA-FCフット・コントローラーを接続可能です。BOSS TONE STUDIOアプリのPedal FX にアクセスすれば、ワウやワーミーなどペダル・ベンドのエフェクトをエクスプレッション・ペダルに割り当てることもできるのです。
2つの道筋
野心的なプレイヤーであれば、MkIIの偉大な“兄弟”であるKATANA-50 MkIIとKATANA-100 MkIIを選んで良かったと実感するでしょう。MkIIには、マイク・エミュレーション機能を備えた独立したLINE OUT端子と、お気に入りの外部ペダルの音色を損なわないEFX LOOP SEND/RETURN端子を装備しています。さらに、STEREO EXPAND機能によって、2台目のKATANA-100 MkIIを接続すれば会場を包み込むようなステレオ・サウンドを実現します。どのモデルを選んでも、あなたのトーンの追求の可能性は広がるばかりです。