1977年にリリースされた「Dreams」は、Fleetwood Macの11作目のスタジオアルバム『Rumours』に収録された2枚目のシングルであり、長年に渡って愛され続けています。ブルース色を抑え、メンバー同士の恋愛模様を反映した楽曲が並ぶこのアルバムの中でも「Dreams」は特に印象的な一曲です。時代を超えて響く失恋の歌をたどりながら、その独特なサウンドをBOSS KATANAアンプで再現してみましょう。
楽曲について
「Now here you go again / You say you want your freedom / Well, who am I to keep you down?(また始まるのね──自由がほしいって言うけれど、それを引き止める権利が私にあるの?)」Stevie Nicksは「Dreams」の冒頭でこう問いかけます。この曲はアルバム全体のテーマを象徴し、バンド内で起こったさまざまな別れや感情の揺れを映し出した歌詞が特徴です。Fleetwood Macが抱えた苦しみはポップな楽曲へと昇華され、『Rumours』は発売直後から大ヒット。1カ月で1000万枚を世界中で売り上げ、最終的にはグラミー賞の最優秀アルバム賞に輝きました。2020年、Rolling Stoneは「史上最高のブレイクアップ・アルバム」と評し、『Rumours』を「史上最高のアルバム500選」で7位にランクインさせています。
感情がこもった歌声と耳に残るビートが特徴の「Dreams」は、Fleetwood Macの代表曲のひとつとなり、史上最高の楽曲のひとつとして高く評価されています。US Billboard Hot 100で1位を獲得した唯一のFleetwood Macの曲でもあります。その魅力は時代を超え、2020年にTikTokで爆発的に拡散された動画をきっかけに、新たな世代の心をつかみました。リリースから43年後、この曲は再びチャートを駆け上がり、Billboard Rock Digital Song Salesで1位を獲得しました。
「Lindsey Buckinghamがフィンガー・ピッキングとピチカート奏法を組み合わせたギターを重ね、Stevie Nicksと故Christine McVieのハーモニー・ボーカルを引き立てています」
楽曲の解説
Mick Fleetwoodの安定したドラムとJohn McVieの力強いベース・ラインが、この曲の土台を支えています。その上に、Lindsey Buckinghamがフィンガー・ピッキングとピチカート奏法を組み合わせたギターを重ね、Stevie Nicksと故Christine McVieのハーモニー・ボーカルを引き立てています。

Buckinghamは、一見シンプルに聞こえるギター・パートに繊細な技術を重ねています。フィンガー・ピッキングの名手として知られる彼は、曲全体の雰囲気を決定づける流れるようなイントロを生み出しました。故Christine McVieはBlender誌で語っています。「Lindseyの天才的なひらめきが発揮されて、彼は同じコード進行から3つのセクションを作り出し、それぞれをまったく異なる響きに仕上げました。曲全体を貫く一本の糸のようなつながりを生み出したんです」
「FからGへのシンプルなコード進行は、「Dreams」を象徴的な曲に挑戦したい初心者ギタリストにとって最適な選曲です」
特徴的なフレーズを学ぶ
Marty MusicのYouTubeチャンネルでは、Marty Schwartzが「Dreams」のクラシックなギター・パートを解説しています。基本となるコードやアルペジオから、その独特のサウンドの再現方法まで丁寧に紹介。FからGへのシンプルなコード進行は、ヒットソングに挑戦したい初心者ギタリストにぴったりです。さらに技術を磨きたい人は、エレキギターのアルペジオを重ねて、Buckinghamのスタイルをより深く再現してみるのもおすすめです。BOSS KATANA用の「Fleeting Dreams」パッチをダウンロードすれば、この曲の幻想的な響きを手に入れることができます。このパッチにはSlow Gearエフェクトが搭載されており、Aメロの柔らかな音の立ち上がりを再現可能。さらにその効果を強調したい場合は、Schwartzが推奨するボリューム・ペダルを加えるのも良いでしょう。動画をチェックし、「Fleeting Dreams」パッチをBOSS TONE EXCHANGEから手に入れて、「Dreams」のドラマチックな世界を体感してください。
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BOSS KATANA用「Fleeting Dreams」パッチ
- Papa Roachの「Dreams」スタイル