BOSS Effects Pedals
/

時代を超えたBOSSペダルを

定番品からヴィンテージ、希少価値の高いレアなBOSSのコンパクト・ペダルまで、PX-1 Plugout FXとDAW対応プラグインBOSS Effects Pedalsで、時代を超えたトーンをパフォーマンスやスタジオに取り入れましょう。

2 mins read

BOSSコンパクト・ペダルには、紛れもなく魔法のような魅力があります。個性豊かなカラーと高い堅牢性、安定した操作性を備えたこれらの小さなペダルは、現代の音楽を形作る一翼を担ってきました。例え何十年も前の製品であっても、今なお第一線で活躍するミュージシャンのペダルボードに搭載されています。なぜでしょうか?それはそれぞれが、色あせない独自の魅力と個性を持っているからです。BOSSコンパクト・ペダルは、時代を超越した表現ツールであり、何世代にもわたってプレイヤーを魅了し続けています。

それらの個性あるサウンドが、コンパクト・ペダルであるPX-1 Plugout FX、そしてBOSS Effects Pedalsプラグインとして登場。ペダルボードやDAWのトラックに加えるだけで、サウンドを新たな次元へと誘います。OD-1のパンチあるサウンド、幻のSG-1の情緒的なフェードイン、DD-2のヴィンテージ・デジタルなエコーなど、どのモデルもその魅力が余すところなく捉えられています。

OD-1 Over Drive

1977年に登場したOD-1は、ギター・トーンのベンチマークを確立し、「オーバードライブ」というエフェクトのカテゴリーを広く知らしめました。温かみのあるナチュラルなドライブ・サウンドを提供するOD-1は、当時数え切れないほどあったファズ・ペダルに代わる、傑出した選択肢でした。

OD-1独自の非対称クリッピング回路は、真空管アンプをクランクアップさせたようなレスポンスと、倍音を豊かに含んだ特徴的なサウンドを生み出します。低インピーダンスの入力を搭載し、ギターのボリューム・コントロールとピッキングの強弱で、温かみのあるオーバードライブ・サウンドを自在に操ることができます。

BOSS OD-1 Over Drive

OD-1は今もなお高い評価を得ており、変わらず人気を博しています。耳障りな音を出さずに存在感を高める繊細なミッド・ブースト、あらゆるサウンドにおいて明瞭な音を保つタイトな低域がギタリストに高く評価されています。

ペダルボードのコアとなるドライブとして、あるいはアンプを至福の倍音へと導くブースターとしても、この時代を超越した名機は、時にサウンドの未来は過去の音と繋がることから始まるということを私たちに教えてくれます。

PH-1 Phaser

控えめでありながら温かみのある個性に溢れたPH-1 Phaserは、OD-1 Over Driveおよび SP-1 Spectrumと共に、デビューしたコンパクト・ペダルの「信号機」トリオとして 1977 年に登場しました。

正真正銘の4段フェイザーであるPH-1は、明瞭さと深みの際立ったサウンドを誇り、その伝統は今もなお色褪せません。超低速域でゆっくりと広がる渦巻状の音色と、コードやリード・ラインに自然な重みを与える、丸みのある低域に特徴がはっきりと表れています。

BOSS PH-1 Phaser

PH-1は、しなやかで心地よい響きと、甘美な流動性を融合させ、コンパクト・エフェクターの歴史において最も重要なフェイザー・ペダルの一つでありながら、しばしば見過ごされがちな存在です。DEPTHノブを大きく回せば、ジェット機のようなサウンドが生み出されます。エネルギッシュなディストーション・トーンやアルペジオ、リズミカルなフレーズに躍動感を与えるのに最適です。

FETベースの回路が微妙なゲイン・パルスを発生させ、モジュレーションに息づくような生き生きとした感覚を与えます。まさに魔法のようです。PH-1は単なるスイープではなく、音の揺らぎや増減によって、どんなスタイルにも色彩と動きを与えます。

SP-1 Spectrum

1977年に発表された幻の名機、SP-1 Spectrumは、BOSSコンパクト・ペダルの中でも最も希少な機種の一つです。Rolandのギター・アンプ SR-120独自のトーン・シェイピング回路をベースに開発されたこのシンプルな2つのつまみは、多彩なサウンド・バリエーションを秘めていました。

SPECTRUMノブは500Hzから5kHzまでの周波数帯域を選択し、BALANCEノブはその帯域でエフェクト音とダイレクト音を自然にブレンドします。単にトーンをブーストするのではなく、トーンを作り変えるのです。

BOSS SP-1 Spectrum

フィックスド・ワウ・サウンドを模倣したり、アンサンブルにおける音抜けを良くしたりなど、SP-1の真の強みは、楽器の音色をどのように作り変えるかにあります。

かつてベーシストは、力強い演奏を刻むためにこのペダルを頼りにしていましたが、ギタリストはまた、歪みペダルの前段につなぐと得られる、色彩豊かで繊細な音色変化に気づきました。どんな楽器を演奏するにしても、この隠れた逸品は必聴です。

DS-1 Distortion

1978年のデビュー以来、DS-1は数え切れないほどのリフや高揚感あふれるソロの秘密兵器として活躍してきました。このベストセラーのBOSSコンパクトは、鋭く重厚なディストーションとスムーズなサスティンを実現し、プレイヤーを虜にするアタックと明瞭感を誇ります。

激しいリズムを刻む場合でも、歌うようなリード・トーンを作り上げている場合でも、そのダイナミックなレスポンスと紛れもないエッジは変わりません。

BOSS DS-1 Distortion

ノブを回すだけで、ミッド・ゲインのクランチからアグレッシブなサチュレーションまで、あらゆるサウンドを自在にコントロールできます。独自のトーン回路で、低域と高域も驚くほど自在に調節可能です。

ギターのボリュームを絞ると、DS-1の荒々しさは影を潜め、濁ることなく響き渡るクリーン・トーンを奏でます。パンクな荒々しさからスタジアム・ロックの威勢のよさまで、この激しくレスポンスの良いディストーションは、あなたのアイデアを瞬時に形にします。

CS-1 Compression Sustainer

1978年に発売されたBOSSのCS-1 Compression Sustainerは、ビンテージ・コンプレッションの太く濃厚なサウンドを届けます。ペダル・タイプでは珍しいフォトカプラを用いた光学設計の回路は、アタックが速く、味わい深いコンプレッション・トーンを実現。ファンク・チョップやカントリー・ピッキングに最適です。

CS-1は、低ノイズの光学設計により、リズム・パートをタイトかつクリーンでパーカッシブに保つのに最適です。

BOSS CS-1 Compressor

切り替え可能なトレブル・モードは、力強いきらめきを加え、エッジと明瞭さを際立たせます。同時に、サスティンつまみは、穏やかなトランジェント・コントロールから、厚みのあるゴムのようなコンプレッションまで、幅広いサウンド・バリエーションを生み出します。

ボリュームを上げれば、あらゆる音に無限の広がりを感じるでしょう。温かみのあるコンプレッションが、あなたのトーンを優しく包み込むのを待っています。

TW-1 T Wah

1978年に発売されたTW-1 T Wahは、ダイナミックでタッチ・レスポンシブなフィルタリングを実現し、フュージョンとファンクの時代を象徴する存在となりました。アナログ回路には、CS-1と同様フォトカプラを採用し、やや遅く、より滑らかなレスポンスを実現し、独特の演奏感を生み出しています。

この独自の設計により、耳障りな高音域を自然に滑らかにし、ギター、ベース、キーボードなど、あらゆる楽器において、美しく響く温かく音楽的なトーンを実現します。UP DRIVEとDOWN DRIVEの2つのドライブ・モードを切り替えられるので、フィルターの方向をフレージングに合わせて切り替え、繊細なうねりから劇的な周波数シフトまで自在に操ることができます。

BOSS TW-1 T Wah

弦を強く弾く時やニュアンスを加味して弱く弾く時、TW-1はあなたのタッチに個性豊かな音色で反応します。SENSノブはピッキングの強さに応じてエフェクトの感度を調整し、PEAKノブは音色の深さを微調整します。

正確なリズム・ワークや豪華なリードに使用してください。この信頼できるビンテージ・オート・ワウが、ファンシーな演奏を自動で行います。

SG-1 Slow Gear

SG-1 Slow Gearは、限られた生産数とカルト的な支持により、長年にわたり最も希少かつ人気のあるBOSSコンパクト・ペダルの1つとなっています。

1979年から1982年にかけて製造されたこのユニークな回路は、1979年のNF-1 Noise Gateから派生しました。一般的なゲートとは逆の働きをすることで、自然にボリュームを上げていきます。ボリューム・ノブに触れることなく、ヴァイオリンのようなアタック感を体感できるのです。アンビエントな響きからエレガントなリード・プレイまで、SG-1はダイナミクスとフレーズを自在に変化させます。

BOSS SG-1 Slow Gear

コンパクト・ペダルの革新が始まった黎明期に発売されたSG-1は、BOSSの製品の中でも最も先進的で独創的な製品の一つです。ノートのフェードインを自動的に行うよう設計されており、クラシックなヴァイオリン奏法から幻想的で雰囲気のあるテクスチャのサウンドまで、ボリューム・ペダルなしで実現します。

スロー・アタックなサウンドのSG-1は、ギター・エフェクトの世界に独自の地位を築きました。そして、決して色褪せることはありません。Slow Gearは、これからもずっと愛され、存在し続けるでしょう。

SD-1 SUPER OverDrive

1981年に発売され、現在も生産が続くSD-1は、BOSSの最も長く愛されているオーバードライブ・ペダルです。伝説のOD-1のトーンを基盤に構築され、非対称クリッピングによる温かみとスムーズさを持ち合わせた歪みで、クランチから深めのオーバードライブまで自在に操ります。

TONEノブの追加と強化されたローエンドのレスポンスにより、非常に高い柔軟性を実現。ナチュラルなクランチ・サウンドのきらめきからクリーミーなサスティンまで、自在にコントロールできます。時代を超越したこのオーバードライブは、バンド・アンサンブルに自然となじむバイト感、温かみ、そして中音域を携えています。

BOSS SD-1 SUPER O

SD-1の真価は、そのレスポンスにあります。強く弾けば歌い、弱く弾けば呼吸する。他のペダルと組み合わせたり、クリーンなリズム・トーンに存在感を加えたり、ハイゲイン・アンプをブーストしてトーンを引き締めたり―SD-1は、ヴィンテージ・マジックのタッチで、フィーリングとフォーカスを自在に操ります。

理想のトーンを確実に実現する、無限の汎用性を備えたペダルボードの主力です。

CE-2 Chorus

1979年に発売されたCE-2 Chorusは、ギタリストのために開発されたBOSS初めてのコーラス・ペダルです。1976年に登場した世界初のコーラス・ペダル、CE-1 Chorus Ensembleをベースとし、コンパクト・ペダルで美しいアナログの揺らぎを実現したのです。

INTENCITYノブのみを備えていたCE-1に対し、CE-2は独立したDEPTHとRATEノブによって音作りがより柔軟です。控えめな設定では程よい温かさと明瞭さを持ったサウンドが、ノブを回せば際立ったコーラス・エフェクトが得られます。

BOSS CE-2 Chorus

心臓部には1024段のバケット・ブリゲード・デバイス(BBD)チップが搭載され、深みのある、生き生きとしたコーラス・サウンドを生み出します。元の信号を変調させたピッチを加えることで音色に厚みを加え、さまざまなスタイルに鮮やかなモジュレーションをもたらすのです。

CE-2は1982年に生産が中止され、比較的短命なモデルとなりました。ですが、数え切れないほどのレコーディングに用いられたことで、今でもそのサウンドを聴くことができます。今日に至るまで、人気を集めるアナログ・コーラスの一つです。

BF-2 Flanger

1981年に登場し、20年以上カタログに掲載されていたBOSS BF-2 Flangerは、当時最も多用途なモジュレーション・ペダルの1つとして高い評価を得ました。

単一のBBDチップをベースに設計されたこのエフェクトは、虹色に輝くコーラスのようなサウンドから、あの独特のジェット・サウンドまで、あらゆる音色をカバーします。4つのコントロール(MANUAL、DEPTH、RATE、RESONANCE)により、エフェクトのディレイ・タイム、モジュレーション・スピード、フィードバックを微調整でき、驚くほど幅広いトーンを生み出すことができます。

BOSS BF-2 Flanger

BF-2は控えめに設定にすることで、トレモロの揺れを模倣したり、コード演奏にメタリックな印象を加えたりすることができます。RESONANCEとRATEを上げれば、強烈なスイープへと変化します。考え抜かれたアナログ設計により、どのようなセッティングでも温かみと音楽性のある音色が得られます。

1977年にデビューした一回り大きなBF-1 Flangerの後継機であるBF-2は、時代を超えたBOSSの技術力の証です。

OC-2 Octave

1982年にデビューしたOC-2は、瞬く間にオクターブ・エフェクトの先駆者としての地位を確立しました。OC-2はそれまでのオクターブ・エフェクトにおいて用いられていた、「波形を矩形波に変える」という手法ではなく、位相反転を用いた新しいアプローチを採用しています。これにより、楽器本来の音色を損なわない、自然なオクターブ・サウンドを作り出すことができるのです。

OC-2では、ドライと-1オクターブ、-2オクターブの独立したレベル・コントロールにより、音色に厚みを加えるだけでなく、シンセのような巨大なサブ・ベース作り出すこともできます。特に圧倒的な重低音を必要とするベーシストにとって、重宝された機能です。

BOSS OC-2 Octave

OC-2は、ギター・リフを太くしたり、ベース演奏をシミュレートしたり、あるいは単一の楽器からオルガンのような豊かなレイヤーを構築したりするのに最適です。その比類なきオーガニックなサウンドとレスポンスは、今でも高く評価されています。

OC-2は20年にわたる生産期間を経て、当時の広告で用いられたキャッチ・コピー「At last, the first and final real thing(ついに、最初にして最後の本物が登場)」を体現し、プロ仕様のペダルボードに欠かせない存在となりました。数十年経った今でも、OC-2はオクターブ・エフェクトのベンチマークとして高く評価されています。

VB-2 Vibrato

1982年から1986年にかけて発売されたVB-2 Vibratoは、歴代のBOSSコンパクト・ペダルの中でも最も人気のあるペダルの一つです。ビブラート・エフェクトは多くの場合、コーラス・エフェクトの副産物として搭載されることがほとんどです。しかし、VB-2は理想のビブラートを目指して専用機として開発されました。結果はどうでしょう?VB-2は、ビブラート・エフェクトのスタンダードとなったのです。

1024段のBBDを搭載し、ビブラート奏法のような揺れから激しいうねりまで、RATEとDEPTHの設定に応じて豊かなピッチ・モジュレーションを作り出します。RISEノブを使用すると、ピッチの揺れが最大深度に達するまでの速さを調整して、サウンドに自然で表現力豊かなうねりを与えることができます。

BOSS VB-2 Vibrato

操作性も同様に柔軟で、連続的なビブラート効果を生み出すラッチ・モードと、部分的にビブラートを加えるのに最適な、ペダルを踏んでいる間だけエフェクトがオンになるアンラッチ・モードが用意されています。トレモロ・アームを装備していても、VB-2特有の揺れを再現するのは困難です。

VB-2はわずか4年でひっそりと生産終了となりましたが、時代を超えた魅力によってコレクターズ・アイテムとして高い評価を得ています。現在では中古市場でも非常に高く評価されており、Waza CraftシリーズであるVB-2W Vibratoが登場するに至りました。

DD-2 Digital Delay

1983年、世界初のペダル型デジタル・ディレイであるBOSS DD-2 Digital Delayの登場は、まさに驚異的な出来事でした。デジタル・ディレイといえば、大型のラックマウント・ユニットでしか実現できなかった時代に、この小さなコンパクト・エフェクターはスタジオ・クオリティのディレイ・パワーをペダルボードに収まるサイズに凝縮し、常識を覆しました。業界は衝撃を受け、競合他社はこぞって対応に追われたのです。

DD-2の中核は、高く評価されていたラック型デジタル・ディレイのRoland SDE-3000 Digital Delayより受け継いだディレイ・チップであり、小さなコンパクト・ペダルの筐体に隙間なく詰め込まれていました。その回路はデジタルとアナログを組み合わせたハイブリッド構造です。重要なアナログ要素の一つであるコンパンダーは、フィードバック・サウンドのアタックを和らげ、音楽的でスムーズなディレイを形作ります。

BOSS DD-2 Digital Delay

また、DD-2の解像度は12bitです、これにより、ミックスに美しく溶け込む、温かみある音楽的な音質が生まれます。一方でディレイ・タイムは12.5msから800msと、アナログ・ディレイの限界を大きく超えていました。ステレオ出力や多用途のHOLD機能、そして40Hzから7kHzまでの「ヴィンテージ・デジタル」らしい周波数特性は、DD-2の唯一無二の個性になっています。

DD-2はFEEDBACKノブを上げることで特徴的な発振を起こし、パフォーマンスの幅を広げることができます。またディレイ・サウンドが鳴っている間にDELAY TIMEノブを回せば、ピッチがリアル・タイムに変化します。DD-2の登場から 40年以上経った今でも、世界中のプロギタリストはそのデジタルとアナログが組み合わさった表現力豊かなトーンを楽しんでいます。

DF-2 SUPER Feedbacker & Distortion

1984年から1994年にかけて製造されたDF-2 SUPER Feedbacker & Distortionは、BOSSの最も革新的な製品の一つです。一見すると、DS-1よりも滑らかなアタックを持つハイゲイン・ディストーションです。小型の練習用コンボ・アンプでも大型アンプのサチュレーションを再現します。

しかし、その秘密は目に見えないところに隠されています。フットスイッチを押し続けると、アンプに向き合ったり、音量を大きく上げたりしなくても、DF-2が倍音豊かで持続的な「フィードバック」を発生させます。

BOSS DF-2 SUPER Feedbacker & Distortion

OVERTONEノブで調整可能なこのフィードバック・シミュレーションは、オクターブ上の領域まで変化し、叫び声のようなリード・ラインや不気味なうねりを生み出すことができます。2モードのペダル・スイッチで、ディストーションとフィードバックを瞬時に切り替えることができ、驚くほど表現力豊かなライブツールとなります。

シンセサイザーから取り入れたPLL (Phase Lock Loop)チップをベースに構築されたDF-2 は、理想的なアンプの唸りと電子工学を融合させることで、制御可能なフィードバックを求めるプレイヤーの要望に応えました。

PS-2 Digital Pitch Shifter/Delay

1987年に登場したPS-2 Digital Pitch Shifter/Delayは、コンパクト・ペダルとして初めて連続的なピッチ・シフトを実現したことで、新境地を開きました。1994年まで生産され、その輝かしいヴィンテージ・デジタル・サウンドでカルト的な人気を博しています。

PS-2のMODEノブで6つのモードを切り替え可能です。3段階のピッチ・シフトと、厚みのあるスラップバックから最大2秒のロング・ディレイまで提供する3段階のディレイ・レンジを備えます。これにより、音色の深みに加えることも、鮮やかな雰囲気を演出することも可能です。

BOSS PS-2 Digital Pitch Shifter/Delay

PS-2はDD-2と同様のアナログ・コンパンダーを採用しているため、アタックのソフトな温かみあるサウンドです。一方でデジタル回路は8ビットとさらに低解像度です。これらの組み合わせが、今日のクリアなトーンを特徴とするデジタル・ペダルとは異なる、レトロなキャラクターを生み出しています。

ピッチ・シフト・モードでは、わずかなグリッチが音に予測不能な動きをもたらし、現代の製品にはない独特の魅力を生み出します。さらに、BALANCEとFEEDBACKノブによって、創造性豊かなサウンドのレイヤーや再生成が可能。PS-2は、わずかな奥行きから大胆で実験的なエフェクトまで、ユニークな音色のパレットを提供します。

PN-2 Tremolo/Pan

1990年に発売され、1995年に生産終了となったPN-2 Tremolo/Panは、BOSSのコンパクト・ペダルの中でも屈指の人気を誇ります。タイトで精確なトレモロとドラマチックなステレオ・パンニングという二つの個性を持ち、スタジオでもステージでも活躍します。

PN-2は三角波と矩形波から波形を選ぶことができ、滑らかでうねるようなスウィープから、ゲートがかかったような急激な変化まで、効果を調節可能です。また、TREMOLOモードでは、広くアンプに搭載されているタイプと比較してより明瞭、クリーンな音量変化を加えます。一方PANモードでは、サウンドが左右のチャンネルをゆっくりと漂う、あるいは忙しく動き回るように、通常のトレモロでは得られない大胆なサウンドが空間を満たします。

BOSS PN-2 Tremolo/Pan

PN-2はステレオI/Oを搭載し、モノラル楽器に躍動感と広がりを与えたり、キーボードなどのステレオ楽器をさらに際立たせたりできます。パネル上のRATE LEDは設定したスピードに合わせて点滅してテンポを知らせ、RATE、DEPTH、MODEの専用コントロールで色とりどりの実験的なサウンドを楽しめます。

シンプルに見えて、無限のインスピレーションを与えてくれるこの短命の逸品が、コレクターやサウンドの探求者の間で人気となっているのも不思議ではありません。

時代を超えたトーン、モダンなワークフロー

さあ、新たなインスピレーションの波に乗り出す準備はできていますか?PX-1BOSS Effects Pedalsプラグインは、これらの象徴的なコンパクト・エフェクターに新たな息吹を吹き込み、あらゆるミュージシャンの元へ届けます。

各モデルは回路レベルから細心の注意を払ってモデリングされており、愛されたオリジナルと同じトーン、ニュアンスを再現しています。

紹介した16のモデルが、コンパクト・ペダルであるPX-1と、Roland Cloud Ultimate Membershipに含まれているBOSS Effects Pedalsプラグインで使用可能です。

そしてこれは始まりにすぎず、今後新しいモデルの追加が予定されています。PX-1ではそれぞれのModel Passを購入することで、追加されたモデルの使用が可能。BOSS Effects Pedalsプラグインのユーザーは、Roland Cloud Ultimate Membershipを継続している限り、追加費用なく新しいモデルをすぐに使用可能です。

今後ますます充実するラインナップを自由に探求し、創造性の限界を押し広げ、BOSSの歴史にあなた自身の独自の足跡を残すことができるのです。

Rod Brakes

BOSSのブランド・コミュニケーションおよびコンテンツ企画担当。過去にはGuitar WorldやMusic Radar、Total Guitarを始めとする数々の音楽メディアでの執筆経験があり、アーティストや音楽業界、機材に関する幅広い知識を持つ。彼自身も生粋のミュージャンである。