コロナ禍以降、自宅でギターを弾く機会は未だかつてないほど多かったのではないでしょうか。ソファの上で奏でる“愛の歌”よりも、歓声を上げる観客の前で演奏する機会を、ロックな日々を待ちきれずにいる人は多いでしょう。その日のために日々の練習は怠ってはいけません。BOSSのKATANA-MINIには、意外と知られていない“裏技”がいくつかあります。これらを使えば、おうち時間の間もさらなるインスピレーションが得られ、来たるライブに向けて練習を続けることができます。
練習で得られること
練習とは、時にフレーズやピッキングの反復練習を指します。またある時は、ただひたすらジャム・セッションを行いますが、練習中に新曲を作るためのインスピレーションを得ることもあるでしょう。KATANA-MINIに搭載された3種類のアンプ・タイプ（BROWN／CRUNCH／CLEAN）によって、音色を瞬時に切り替えることができ、あなたのモチベーションを高めながらより運指も動くようになるでしょう。
GAINツマミは、この3種類のチャンネルをさらに進化させます。GAINを上げてMIDDLEを調整し、CLEANのチャンネルをパワーアップさせれば、どんなギターでもダイナミックで繊細な感触を持つクリアなサウンドを生み出すことができるのです。GAINを少し下げてTREBLEを足せば、ファンキーなリズムや歯切れの良いコード・パートに適したディスコ調のサウンドになります。
CRUNCHチャンネルでできること
CRUNCHチャンネルに移れば、KATANA-MINIはあなたの音色をまるでカメレオンのように変化させます。GAINをLOW〜MIDにしたセッティングでは、堂々としたブルースや初期のクラシック・ロックのリフを鳴らすことができ、GAINを上げると、ギター・ボリュームの調整次第でクリーンなサウンドに移行できることに気づくでしょう。
パートごとに、フォーカスした練習時間を取るのにも最適です。ギターの音色を明確に切り替えながら、あらゆるテクニックを試してみることができます。歯切れの良いリフや、滑らかなリード・トーンを生み出す手助けにもなるでしょう。
BROWNが好みの方も数多くいるでしょう。クラシックなヘヴィ・ロックやメタルのサウンドは、このチャンネルで出力することができます。さらにこのチャンネルは、ボリュームのツマミに触れるだけでクリーン・サウンドへ切り替えられる優れものであることも忘れてはいけません。通常、チャンネル切り替えが必要になる場面でも、そのままクリーンな音色を出すことができるのです。
演奏に“抜け”を与えてくれる
調整可能で使い勝手がよく、ダイナミックな3種類のアンプ・タイプに加え、他にも注目すべき点があります。KATANA-MINIのディレイ・セクションには、ディレイ・タイムとレベルを調整するためのコントロールが用意されており、さりげないものから大胆なディレイまで対応できるのです。TIMEのツマミを12時方向の位置に、LEVELを約10時方向に設定すれば、ライブ・セットやソロの練習に適したリード・スタイルのディレイになり、両方のツマミを2時方向に合わせれば、付点8分音符のように素早いボリュームのうねりを生むことができます。
さらに、ちょっとした仕掛けも用意されています。もし、ディレイは苦手だけどサウンドにちょっとした“空気感”が欲しいと思っているのであれば、DELAYレベルを上げて、TIMEをすべて下げてみてください。そうすることで、リバーブのような雰囲気も出すことができます。LEVELの微調整で、自分の好みに合った音の奥行を作ってみましょう。
外部機器との接続
KATANA-MINIには、1人による“プライベート・ジャム”のためのステレオ・ミニ・ヘッドホン端子を備えているだけでなく、背面には“もうひとつのジャック”があります。この2つ目の入力は、さらなるインスピレーションを探求するための重大な可能性を秘めています。ドラム・マシン、キーボード、シーケンサー、Bluetoothドングルなどを接続することができるのです。ヘッドホン出力がある機材であれば、あなたの制作を助け、インスピレーションを与え、演奏に活用できるでしょう。スピーカーやヘッドホンを通して、KATANA-MINIはシンプルかつ必要不可欠な練習方法を発見するのに大いに役立つのです。
