BOSS XS-1 Poly Shifter and SDE-3 Dual Digital Delay

ピッチ・シフター・ペダルを使った5つのクリエイティブな方法

インスピレーションあふれるデモ動画を見て、BOSSのOC-5、PS-6、XS-1、XS-100で音楽制作を変革するための新しいテクニックをチェックしましょう。

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ピッチ・シフターは、ギターやベースのピッチを変えることができるクリエイティブなエフェクトです。サブ・オクターブの音を加えてリフを厚くしたり、半音やオクターブの変化で演奏の音域を広げたり、演奏を一変させる豊かな3声のハーモニーを作り出すことも可能です。シンプルなオクターバーから高度なポリフォニック・ピッチ・シフターまで、BOSSはあらゆるギタリストやベーシストに最適なピッチ・エフェクターを提供しています。

尽きることのないクリエイティブな可能性を秘めたこれらのコンパクト・ペダルは、サウンドの実験と探求を促します。ピッチ・シフターの力を活用し、音楽をさらに進化させる5つの方法をぜひご覧ください。

1980年代初頭以来、BOSSはピッチ系エフェクトの分野をリードしてきました。その始まりは1982年のOC-2 Octaveです。この革新的なコンパクト・ペダルは2005年まで生産され、温かみのある音楽的なサブ・オクターブ・ペダルの基準として今も評価されています。現在のOC-5 Octaveはその伝統を受け継ぎ、オリジナルのキャラクターを忠実に再現するVINTAGEモードを搭載しています。

1987年、BOSSはPS-2 Digital Pitch Shifter/Delayでさらに限界を押し広げました。これは、設定したインターバルでリアルタイムのピッチ・シフトを実現した世界初のコンパクト・ペダルです。それ以来、BOSSはピッチ・シフトの技術を進化させ続け、より深いコントロール、豊かなサウンド、そして広がり続けるクリエイティブな可能性を提供しています。

その革新的な精神は、OC-5 OctaveやPS-6 Harmonistから、業界をリードするXS-1およびXS-100 Poly Shifterまで、現在のラインナップにも息づいています。中でもBOSSのXSシリーズは最先端のアルゴリズムとSHARCプロセッサを組み合わせ、ピッチ・シフターの新たな基準となっています。

XS-1とフラッグシップモデルであるXS-100は、ピッチ・シフトの新時代を切り開きます。以下のデモ動画では、XS-1が主役となり、シンプルなペダルの設定がどのようにトーンに深み、ハーモニー、キャラクターを加えるかを紹介しています。特に他のエフェクターと組み合わせたとき、その効果はさらに際立ちます。

この動画が、新しいアイデアを試して音楽に彩りを加えるきっかけとなることを願っています。

1. ファズとディストーション

ピッチ・シフターを使えば、ギターの音域を広げたり、瞬時にダウン・チューニングにしたりできるため、楽器を持ち替える必要がなくなることもあります。サブ・オクターブやキーを下げる設定にすると、ヘビーなディストーションやファズと組み合わせたときに真価を発揮します。

OC-5、XS-1、XS-100は、厚みのあるサブ・オクターブを重ねることで、ファズとの相性が抜群です。リフに圧倒的な迫力を与えます。デモのように、-1オクターブをドライ信号とブレンドし、FZ-1W Fuzzのようなファズ・ペダルの前に配置すると、力強く荒々しいトーンが得られます。

さらに、MT-2W Metal ZoneやHM-2W Heavy Metalといったアグレッシブなメタル系ディストーション・ペダルと組み合わせると、XS-1の最先端をゆくピッチ・シフト機能が、ドロップ・チューニングやダウン・チューニングなど、音域を広げたギターのサウンドを見事に再現します。

例えば、2半音(長2度)下げに設定すれば、Dスタンダードにチューニングされたギターを、楽器や弦のテンションを変えることなくCスタンダードで鳴らすことができます。この機能は、フットスイッチを踏んでいる間だけ瞬間的にピッチを変化させるMOMENTモード、一度踏めばもう一度踏むまで永続的にピッチが切り替わるTOGGLEモードの両方で利用可能です。

これらの例では、MT-2WはXS-1を1オクターブ下、または7半音(完全5度)下に設定して、その特有の飽和感を発揮します。同様に、HM-2Wは1オクターブ下げられた信号を受け取り、重低音のグラインドを生み出します。

2. ステレオ・リバーブとディレイ

従来のピッチ・シフターは音程を検出する回路に依存しており、正確に検知するためには加工されていないクリアな信号が求められます。そのため、エフェクト・チェインの最初に配置する必要があることがほとんどです。しかしながら、これは自由な創造性を妨げる場合があります。なぜなら、他のペダルとの組み合わせで新しいサウンドを引き出すには、柔軟な配置が重要だからです。

XS-1とXS-100が、この常識を変えます。SHARCプロセッサと連携した高度なデジタル・アルゴリズムが、接続環境に左右されず、これまでにない精度でピッチを追跡できます。その結果はどうでしょうか?まったく新しい、クリエイティブな可能性を秘めた世界が広がります。

ピッチ・シフターをステレオ対応のアンビエント系エフェクト(RV-6 ReverbやSDE-3 Dual Digital Delayなど)と組み合わせることは、サウンドに彩りを加える最もエキサイティングな方法のひとつです。これらの例では、OUTPUT BがXS-1に接続され、OUTPUT Aはバイパスされています。

オクターブ上にピッチを設定すると、RV-6のリバーブ音に輝くようなシマー感が加わります。一方、SDE-3のディレイ音は、完全4度(5半音)下げのインターバルでハーモニーを作り出し、ユニークで広がりのある音場が得られます。さらに、エクスプレッション・ペダルを使えば、演奏中にピッチを自在に変化させ、表現の幅を一段と広げることができます。

3. ロータリー

ときにはギターをまったく別の楽器のようなサウンドに変えることで、音楽に新しい質感を加え、演奏を未知の領域へと押し広げることができます。こうした実験はとても楽しく、一度探求を始めると、想像もしなかった新しいサウンドにすぐ出会えるでしょう。

ピッチ・シフターとロータリー・エフェクト(RT-2 Rotary Ensembleなど)を組み合わせると、オルガンのようなトーンが生まれ、ゆったりとストロークするコード・パターンや、優しくピッキングする演奏にぴったりです。このサウンドは、+1オクターブを加えながらドライ信号をブレンドできるペダルならどれでも実現可能です。OC-5、PS-6、XS-1、XS-100はいずれも適した選択肢になるでしょう。

このセットアップでは、オクターブ上に設定し、ウェットとドライ信号を50:50でミックスしたXS-1の出力をRT-2が受け取っています。このオクターブのレイヤーと、クラシックなロータリーによるレスリー風のうねりが組み合わさり、ヴィンテージ・オルガンの奥行きと動きを感じさせる豊かなハーモニーを生み出します。

さらに動きと表現力を加えるために、RT-2のフットスイッチを長押ししてロータリーの回転速度を切り替えましょう。このダイナミックなモジュレーションは、Red Hot Chili Peppersの楽曲「Wet Sand」で聴けるJohn Fruscianteのギター・トーンにも似たサウンドを生み出します。

4. デチューン(コーラス風のサウンド)

XS-1、XS-100、PS-6といったピッチ・シフターに搭載されているユニークな機能のひとつが、豊かなコーラス風の質感を作り出すデチューンです。

XS-1をデチューンに設定し、SHIFTコントロールをSEMITONEの1(範囲は-20~+20セント)、BALANCEノブを11時方向に合わせると、どんな演奏スタイルにも合う、美しく滑らかなコーラスのような厚みのある効果が得られます。

このデモでは、XS-1のデチューン・サウンドをCH-1 Super ChorusやCE-2W Chorusのクラシックなモジュレーションと比較しています。

CH-1とCE-2Wはそれぞれ独自のキャラクターを持っていますが、XS-1は明瞭さとアーティキュレーションで際立っており、コードのピッキングパターンやメロディックなリードに最適です。

5. 拡張コントロール&エクスプレッション(CTL/EXP)

XS-100は、究極のダイナミックなピッチ表現ツールを求めるミュージシャンのために、驚異的なパフォーマンス性を備えています。すべての機能は、サウンドを自在にコントロールできるように設計されており、ライブやスタジオで圧倒的な力を発揮します。

調節可能なカーブとレスポンスを備え、スムーズに操作可能なエクスプレッション・ペダル、カスタマイズ可能なEXPスイッチとフットスイッチ、外部コントロールの拡張性やMIDI入出力などにより、卓越した柔軟性を実現。さらに、独自のプリセットを保存、呼び出すことも可能です。

XS-1も、素早く完璧なリチューニングを実現し、コントロールの拡張機能を備えています。外部フットスイッチを接続すれば、最大3つの設定に素早くアクセスできます。また、エクスプレッション・ペダルを接続すれば、ピッチを連続的にコントロール可能です。

XS-1とBOSS EV-30 Dual Expression Pedalを組み合わせることで、XS-100と同様にピッチを自由に上下させて演奏できます。

さらに踏み込むと、エクスプレッション・ペダルを備えたXS-1を高品質なディレイ・ペダル(DM-2W Delayなど)と組み合わせることで、夢幻的でサイケデリックな装飾音を生み出せます。このテクニックは、アンビエントな質感やサウンドスケープに自然に適しています。

BOSS FS-7 Dual Footswitchを追加すると、XS-1の機能が大幅に強化されます。コンパクトながら非常に多用途なFS-7は、2つの異なる設定に簡単にアクセスできます。さらに、各フットスイッチはTOGGLEモードまたはMOMENTモードに独立して設定可能です。

無限のインスピレーション

BOSSのピッチ・シフターが生み出すクリエイティブな可能性は非常に広大です。シンプルなサブ・オクターブのレイヤーから、驚異的なパフォーマンス・テクニックまで、従来のエフェクトの枠を超えた新しい音色が、伝統的な奏法の限界を押し広げます。

もしあなたが音程をコントロールし、ありふれたサウンドを超えた世界に踏み出す準備ができているなら、ピッチ・シフターは欠かせないクリエイティブな相棒となるでしょう。そして、シグナル・チェーンのどこにでも配置できる次世代のPoly Shifter XS-1、XS-100は、あなたの想像力を必ず刺激します。

多彩かつ豊かな表現力で、無限にインスピレーションを与えるBOSSのピッチ・シフターは、革新的なプレイヤーのサウンド・ツールとして欠かせない存在です。

DISCOVER THE XS SERIES

Joe Branton

JoeはポッドキャストGuitar NerdsのMCを務め、10年間に渡って毎週放送を続けてる世界で最も配信を行っているギタリストの一人です。