ファースト・アルバム「Hybrid Theory」に収録され、後日デビュー・シングルとしてもリリースされた「One Step Closer」は、そのアグレッシブでハードなサウンドでLinkin Parkをトップ・アーティストへと押し上げました。瞬く間に成功を収めたこのアルバムを、Kerrang!誌は「ロック史における最も重要な作品のひとつ」と評しています。「One Step Closer」のヘビーなリフ、ドライブ感のあるリズム、ミクスチャー・ロック調のヴォーカルが、Linkin Parkのサウンドをいかに聴衆に知らしめたかを学び、BOSS KATANA Ampでそのトーンを再現しましょう。
楽曲について
「One Step Closer」では、故Chester Benningtonの鋭いヴォーカルとMike Shinodaのアグレッシブなラップの組み合わせが、Linkin Parkのサウンドの特徴でもある独特のダイナミズムを生み出しています。サビの「Everything you say to me takes me one step closer to the edge, and I’m about to break(あんたが浴びせる全ての言葉が、俺を限界へとまた一歩近づける、今にも壊れてしまいそうだ)」は、バンドを代表する有名なフレーズとなっています。
ShinodaはShoutwebのインタビューに対し、「これは追い詰められた人間の極限状態を歌った曲。その生々しさがリスナーに受けているんだと思う」と答えています。この曲はラジオやライブで披露されると瞬く間に大人気となり、バンドは10年近くもの間、ライブのオープニングやクロージングをこの曲で飾っていました。
さらに詳しく
ギタリストのBrad Delsonは「Hybrid Theory」の制作において、Deftones、Guns N’ Roses、U2、The Smiths等のバンドから、リフやテクニックのインスピレーションを得たと語っています。「One Step Closer」冒頭はC#のパワー・コードを中心としたシンプルなリフで始まり、曲全体を通して分厚いギター・サウンドが支配している中で、一転して静かなサウンドに転換するわずかなサビ前に、Delsonのセンスが光っています。
「厚く積み重なるギター、容赦のないリズム、ヘビーな歪み、そして攻撃的な歌詞が、「One Step Closer」に激情に満ちたエネルギーを与えています」
そしてBenningtonは「Shut up when I’m talking to you / Shut up, shut up, shut up(黙れよ、俺がしゃべっているときくらい。黙れ、黙れ…」と叫びます。厚く積み重なるギター、容赦のないリズム、ヘビーな歪み、そして攻撃的な歌詞が、激情に満ちたエネルギーを「One Step Closer」に与え、ファンに長く愛される曲にしているのです。
テクニックを学ぼう
YouTubeのMarty Music Channelでは、Marty Schwartzが「One Step Closer」のギター・パートのリフ、コード、リズムを分解して解説しています。この曲ではドロップC#(C#、G#、C#、F#、A#、D#)にチューニングしたギターとブリッジ・ミュートがサウンドの肝となります。オリジナルの録音はギターをオーバーダブすることで太いサウンドを得ていますが、オープン・パワー・コードとオクターブ・エフェクトの組み合わせにより、ギター1本でも同様のトーンを得ることも出来ます。
「オリジナルの録音はギターをオーバーダブすることで太いサウンドを得ていますが、オープン・パワー・コードとオクターブ・エフェクトの組み合わせにより、ギター1本でも同様のトーンを得ることも出来ます」
動画で各フレーズを分解して学ぶことで、2本のギターを別々に演奏することも、ソロ・パフォーマンス用に1パートに纏めることもできます。Linkin Parkの特徴であるハイゲイン・トーンを自力で再現しようとするのはなかなか難しいですが、BOSS KATANA Amp用の無料パッチ 「1 Step Close」をダウンロードすれば、即座にそのサウンドが得られます。パッチをダウンロードして、パフォーマンスを存分に楽しみましょう。
DOWNLOAD
・BOSS KATANA Amp用音色パッチ「1 Step Close」
My Chemical Romance「One Step Closer」のサウンドを再現した音色パッチ