BOSS Katana Composite Image

BOSS KATANAアンプ・シリーズから自分に合った“刀”を選ぼう

コンパクトなKATANA-MINIからフラッグシップ・コンボ・アンプのKATANA-Artistまで、KATANAアンプ・シリーズの各モデルが、あなたの音楽スタイルにどのような恩恵をもたらすのか見てみましょう。

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BOSS KATANAアンプ・シリーズの素晴らしさは周知の事実かもしれません。2016年にアンプ・シーンに旋風を巻き起こして以来、その人気たる所以はインターネット上の様々な記事や動画で証明され、世界中のユーザーを虜にしてきました。

絶大な人気によって、KATANAアンプ・シリーズは7つのモデルと1つのスピーカー・キャビネットへと急速な発展を遂げます。2019年には MkIIシリーズがラインナップに加わり、ハードウェアとソフトウェアの両面でアップグレードが行われました。

このような進化を目の当たりにすると、“結局はどのKATANAアンプが自分に合っているのだろう?”と悩んでしまうかもしれません。本記事では、KATANAアンプ・シリーズについて詳しく紹介。どのアンプがあなたの音楽的なニーズを満たすのか見ていきましょう。

BOSS Katana Family Photo

KATANA-MINI

KATANA-MINIは、小型で持ち運びに優れ、単三アルカリ乾電池6本で約7時間、ニッケル水素バッテリーで約9時間もの使用が可能です。さらに、3つのアンプ・タイプ(BROWN/CRUNCH/CLEAN)やテープ・エコー・タイプのディレイを搭載。迫力のある4インチ・カスタム・スピーカーも搭載されており、練習やウォーミング・アップに必要とされる機能はすべて揃っています。

以下の動画でも確認できるように、キャビネット・エミュレートされたヘッドホン/レコーディング・アウト端子も備えています。

KATANA-AIR

KATANAアンプ・シリーズの中で、おそらく最もエキサイティングなモデルのひとつでしょう。[Winter NAMM 2018]で発表されたKATANA-AIRは、世界初の完全ワイヤレス・アンプです。

新たに開発されたカスタム・ワイヤレス・トランスミッターにより、気付いたら絡まってプレイヤーを困らせていたケーブルは不要になりました。さらに、BOSS TONE STUDIOアプリを使えばスマートフォンやタブレット上で設定の編集が行えますし、スマートフォンの音楽をKATANA-AIRから流せば音源に合わせて演奏することもできます。ACアダプターも付属していますが、外出先ではバッテリーで駆動させることもできます。5種類の素晴らしいアンプ・タイプと、50種類以上のBOSSエフェクトも見逃せません。

KATANA MkII
モダン・クラシックの進化

2019年、KATANA-50、KATANA-100、100W HEADはMkIIへとアップグレードされ、多くの新機能が搭載されました。

  • 5種類のアンプ・タイプすべてに新たなサウンド・バリエーションを追加(計10種類のアンプ・サウンド)
  • 5系統のエフェクトを同時に使用可能で、それにより汎用性と創造性を実現
  • STEREO EXPAND機能により、2台目のKATANA MkIIとリンク可能(100Wモデルのみ)
  • アンプ・シミュレーターやマルチ・エフェクター、エディター・ソフトウェアに対応したダイレクト・パワーアンプ・インプット

KATANA-50、KATANA-100、KATANA-100/212(MkII)

この3つのコンボ・アンプは、KATANAアンプ・シリーズの小さな“集合体”と言えるでしょう。何しろKATANAアンプ旋風を巻き起こした先駆者的なトリオなのですから。各モデルとも特徴は似ていますが、いくつか重要な違いもあるので、どれが自分に適したモデルなのか容易に決めることができます。

KATANA-50 MkII

KATANA-50 MkIIは、KATANAコンボ・アンプの基礎とも言えるモデルです。最も手軽な価格でありながら、ロックな演奏を楽しむのに充分な性能を備えています。しかも軽量なので落ち運びにも便利です。

PRESENCEツマミを欲している方もご安心ください。BOSS TONE STUDIOエディターを使えば、アンプ内部のプレゼンス・コントロールにアクセスすることができます。

BOSS Katana 50

KATANA-100 MkII

さあ、いよいよ100Wコンボにステップ・アップしましょう。KATANA-100 MkIIはワット数が増加しているだけでなく、少し大きな筐体に収められています。さらに、スピーカーにはより強力なマグネットが採用されているので、パンチの効いたサウンドを打ち鳴らしてくれます。また、コントロール・パネルにはPRESENCEツマミもあり、エフェクト・ループも備えています。

BOSSのGA-FC フット・コントローラーを使用することで、4つのプリセットの切り替えや5種類のエフェクトを個別にコントロールすることができます。また、エクスプレッション・ペダルを2台接続したり、フット・スイッチを追加してタップ・テンポをコントロールすることもできます。つまり、ライブでのアンプ・コントロールの可能性が飛躍的に広がるのです。

Katana-MkII-100-Guitar

KATANA-100/212 MkII

さらに大きな筐体と、複数のスピーカーを持つアンプへとステップ・アップしましょう。12インチ1基のコンボよりも激しく空気を震わせたい方には、12インチ2基のコンボがオススメです。12インチ・スピーカーを4基搭載したキャビネットに満足していても、持ち運びにうんざりしている方もいるかもしれません。そんな方には、同じような演奏体験を提供しつつ重量が半分の12インチ2基がオススメです。

新しいMkIIでは、フラッグシップ・モデルのKATANA ArtistからCABINET RESONANCEスイッチを受け継いでいます。このスイッチでアンプ/キャビネットのレゾナンス特性を調整することができ、深みのあるサウンドからヴィンテージ・スタイルの唸るようなサウンド、さらにはその中間のモダンなサウンドまで自由自在に設定が可能です。

BOSS Katana 100 MkII

KATANA-HEAD MkII

KATANA-HEAD MkIIは100Wコンボの全機能だけではなく、MIDIコントロールも搭載されています。また、別売のKATANA Cabinet212と組み合わせてもいいし、自分のお気に入りのキャビネットを加えてもいいでしょう。素晴らしい12インチ4基キャビネットに通したKATANA-HEAD MkIIのサウンドは、まさに圧巻とも言えるトーンを奏でます。

重量のある12インチ4基キャビネットを練習場所に置いておきたいなら、アンプ・ヘッドだけを家に持って帰りましょう。内蔵されている5インチ・スピーカーで練習できますから。

BOSS Katana Head

KATANA-Artist MkII

KATANA-Artist MkIIは、KATANAアンプ・シリーズで最も多彩な機能を有しています。加熱処理されたレザー調の外装も印象的です。オリジナルのArtist と同じように、MkIIもKATANAヘッド/コンボ・アンプから卓越した機能を取り入れ、いくつかの“トリック”のような新機能も搭載しています。

TONE SHAPEコントロール

CONTOURスイッチはミッドEQシフトのように機能し、サウンドの輪郭特性を微調整するための3タイプから選択可能です。ポジション1はローミッドのたくましさを左右するディープ・スイッチとして、ポジション2は輪郭をカット/スクープするためのスイッチとして、ポジション3ではソロ・プレイに適した素晴らしいハイミッドを提供します。

GLOBAL EQ

KATANAを愛用する多くのプレイヤーは、アンプのトーンやレスポンスを自分好みに調整し、さらにGLOBAL EQでライブの状況に合わせてサウンド全体を調整しています。

例えば、自宅用の控えめなボリュームでサウンドをセッティングした場合、そのまま大音量にすると自宅よりも過剰に高音域が出てしまう可能性があります。そこで、あらかじめGLOBAL EQで設定を用意しておくことで高音域が抑えられ、サウンドの微調整をスムーズに行うことができます。

KATANA Artist MkIIはこのGLOBAL EQを3つまで本体に保存でき、BOSS TONE STUDIOアプリを使うことでイコイライザーの設定が可能。さらに、フロント・パネルに設けられたボタンで3つのセッティングを切り替えることができます。

BOSS Katana Artist MKII Face Plate

SOLOブースト

ただでさえ最高峰の汎用性を誇るKATANA Artist MkIIに、さらに便利でライブに適した機能を搭載しました。フット・コントローラーを使用することで、あらかじめSOLOツマミで設定した音量レベルまで瞬時にブーストさせることができるのです。GA-FCで現在使用しているチャンネルを長押しすることで、SOLOブーストのオン/オフを切り替えることが可能です。

STEREO EXPAND機能

100WのMkIIモデルには、1本のケーブルで広範囲のステレオ・エフェクトを出力できるSTEREO EXPAND機能が搭載されています。また、DUAL LINK機能が追加されており、それぞれ設定の異なる2台のKATANA Artist MkIIを1台のGA-FCで一括コントロールすることができます。片方のアンプでは空間的なアンビエント・サウンド、もう片方のアンプではドライブ・サウンドと、まるでウェット・サウンドとドライ・サウンドが重なり合うような、広がりのあるサウンドを構築することができるのです。

さて、最後にKATANA Artist MkIIがKATANAアンプ・シリーズの他モデルと異なる主な相違点をまとめてみましょう。

 
  • セミ・クローズド・バック構造のキャビネット。丈夫で持ち運びが可能。
  • キャビネットの中にはBOSSのカスタム・スピーカーWaza G12Wを搭載。1960~70年代のクラシックな“グリーン・バック・スピーカー”のデザインをベースに、より強力なパワーと耐久性を実現しました。
  • フロント・パネルにあるCAB RESONANCEツマミで、スピーカー・キャビネットの特徴を再現。VINTAGE/MODERN/DEEPという3種類のキャビネット・サウンドを再現します。

Ed Lim

自身を生粋のギターオタクと呼ぶ、ローランド・オーストリアのプロダクト・マネージャー。愛猫家、写真家、そして非常勤の航空宇宙技術者など幅広い一面を持つ。