「Undone – The Sweater Song」 は、Weezerのデビュー・アルバム(後に”Blue Album”と呼ばれる)からのリード・シングルとして、1994年にリリースされました。もともとは「Undone」というタイトルでしたが、ファンの間で「The Sweater Song」と呼ばれるようになり、最終的に正式名称となりました。この曲に加え、「Buddy Holly」や「Say It Ain’t So」といったヒット曲の誕生により、Weezerはメインストリームでの人気を確立します。2003年、このアルバムはRolling Stone誌で500 Greatest Albums of All Timeに選出しました。
楽曲について
この曲のシンプルでキャッチーな歌詞は、Rivers Cuomoによって歌われ、セーターがほどけていく様子を比喩にしながら、語り手の精神状態が「崩れてしまう」様子を描いています。Cuomoはアルバムのプレスキットで自身の視点についてこう語っています。「『Undone』は、電車が止まり、小さな男がドアをノックするような感覚を表しています。本当は悲しい曲のつもりでしたが、みんな面白がっていて……。どの曲も完璧ではないけれど、私たちが正直でリアルであろうとしていることは伝わると思います」
Weezerのプレスキットには、バンドを表現する際に使ってはいけない言葉として、「quirky(風変わり)」「college(大学風)」「retro(レトロ)」「fun/funny(楽しい/面白い)」「goofy(とぼけた)」「wacky(おかしな)」「pop/punk(ポップ/パンク)」が挙げられており、「個別に使うのは問題ないが、一緒に使ってはいけない」とされていました。ただし、そのリストに含まれていないジャンルの表現がひとつあります――それは、meta l(メタル)です。曲のリリース15周年を記念してRolling Stoneのインタビューを受けた際、Cuomoはこのように話しました。「この曲を書いてから何年も経って気付いたのですが、ほぼ完全にMetallicaの1986年のクラシック『Welcome Home (Sanitarium)』にそっくりだったんです……メタルのルーツが無意識に流れ込んでいました」
「クリーンとディストーションのギター、シンプルなベースライン、安定したロックなドラム、繊細なキーボードが曲のサウンドを形作っている」
楽曲の解説
クリーンなギターと歪んだギター、シンプルなベースライン、安定したロックなドラム、そして繊細なキーボードのパートが、この曲のインストゥルメンテーションを作り上げています。曲は、クリーンなギターのリフから始まり、その後、ダークなファズのかかったパワー・コードへと移行します。これは、内省的で会話のような歌詞から、より荒々しく絶望的な感情へのシフトを反映しています。イントロとヴァースは、力強いコーラスとの間で明確なダイナミクスの対比があり、感情の波を表現しています。
「ギター愛好家のMarty Schwartzが、イントロのクリーンなアルペジオリフを再現する方法を実演」
特徴的なフレーズを学ぶ
まずは、ギターを半音下げてチューニングしましょう。YouTubeのチュートリアルでは、ギター愛好家のMarty Schwartz氏が、イントロのクリーンなアルペジオのリフを再現する方法を実演しています。繰り返されるフレーズは、異なるベース音によって支えられ、不協和音が独特のファンキーな雰囲気を生み出しています。次に、ヴァースのギター・パートへと移り、サビではエネルギーを一気に高め、力強く歪んだパワー・コードを響かせましょう。Schwartz氏によると、「ブリッジは見た目ほど複雑ではなく、同じパターンを上に移動させているだけ」とのことです。ブリッジ部分では、Eb Major Pentatonic(変ホ長調ペンタトニック)を使用してソロを演奏してみてください。
BOSS KATANAアンプは、音色の調整やエフェクトの追加が可能で、ご自身の理想のサウンドを追求できます。しかし、Marty Schwartz氏が「Undone – The Sweater Song」のためにカスタム・パッチを作成しているため、手軽に再現できます。BOSS TONE EXCHANGEにアクセスし、BOSS KATANA MkII向けの無料パッチ「Sweaty Weezer」をダウンロードすることで、曲の特徴的な歪んだギター・サウンドを鳴らすことができます。
DOWNLOAD
BOSS KATANA MkII用「Sweaty Weezer」パッチ
- Weezerの「Undone—The Sweater Song」スタイル





