RC-5でパフォーマンスを楽しむための5つのヒント
/

RC-5でパフォーマンスを楽しむための5つのヒント

RC-5 Loop Stationは、プレイヤーのパフォーマンスの幅を広げてくれるペダルです。ここではRC-5を最大限に活用するためのヒントを5つご紹介したいと思います。

1 min read

BOSS RC-5 Loop Stationは、コンパクトなサイズでありながらクリエイティブな機能を凝縮したループ・ペダルです。演奏を手軽に録音し、自分の伴奏にあわせてプレイを楽しむ事ができます。また、ドラム・マシンやMIDI入出力、外部フットスイッチの増設、ステレオ録音/再生等、多彩な機能を備えているため、様々なシーンで活躍します。

Loop Stationで自分に最適なアンサンブルを実現

RC-5は、最大で99個のフレーズをメモリー可能、最大で13時間のステレオ録音が可能なため、あなたの溢れ出るアイデアを漏れなく保存する事ができます。ベース・ライン、ボーカルのハーモニー、ギターのバッキング等、様々な演奏パートのデータ(WAVファイル)をRC-5にUSB経由で保存したり、PCに吐き出す事ができます。活用方法はあなたのイマジネーション次第。1人でライブするために全演奏曲分のバッキング・トラックを取り込んで、パフォーマンスに挑むこともできます。

ペダル・ボードへの配置

エフェクト・ペダルをペダル・ボードに配置する際には接続順に注意しましょう。RC-5は、前段に配置されたペダルまでのサウンドでフレーズをループ再生します。RC-5の後ろに配置されたペダルをONにすれば、ループしたフレーズとリアルタイムに演奏しているサウンド両方にエフェクトがかかります。

以上のことを念頭に置いて、RC-5の配置場所を検討してみましょう。

”録音したフレーズの音色を自由に変更したい場合は、RC-5をボードの最前段に接続しましょう”

UNDO(取り消し)とREDO(復活)

ルーパーには非常に便利な機能、UNDO(アンドゥ)という取り消し機能が存在します。これにより、演奏を失敗して録音してしまっても、最後の録音だけを消去できます。また、取り消した録音を復活させるREDO(リドゥ)も可能。本体のペダルを2秒以上踏み続けることで、これらの機能を発動できます。

演奏の失敗回避だけでなく、例えば最後に録音したフレーズを意図的に抜き差しすることで、単調な楽曲展開に変化を出す、といったクリエイティブな活用方法もあります。

MIDIは強力な仲間になる

RC-5のMIDIは、コントロールの幅をさらに広げてくれる機能です。ステレオ・ミニ・プラグ仕様のMIDI端子を装備しているため、バンド・メンバーが使用しているMIDI対応の楽器と接続することで”同期”します。

例えば、ドラマーの使用しているMIDI機能付きのメトロノームにRC-5をMIDI接続します。RC-5を再生すると、テンポ情報が送信され、ループフレーズにあったテンポのクリックがドラマーのメトロノームで再生されます。MIDI対応のエフェクターに接続、RC-5のフレーズ・メモリーを切り替えると同時にエフェクターのプリセットも自動的に切り替わる、といったことも可能です。MIDI機能をうまく活用すれば、日頃悩んでいる事を簡単に解決してくれるかもしれません。

“MIDI端子の装備により、バンド・メンバーが使用している他のMIDI機器を制御することが可能”

フット・スイッチを増設して更に快適なパフォーマンスを

RC-5はコンパクトなペダルで本体だけでも十分にポテンシャルを発揮するペダルですが、別売のフット・スイッチやエクスプレッション・ペダルを接続すれば、さらに自由なコントロールを行えます。エクスプレッション・ペダルを接続すると、ループ・フレーズやドラム・マシンのボリューム・ペダルとして、さらにRC-5のフレーズ再生スピードをリニアにコントロールすることもできます。

また、BOSS FS-6やFS-7といったデュアル・フット・スイッチを接続すれば、メモリーのスクロールも可能。ライブ中、しゃがまずにループの録音/再生/停止/オーバーダブ/メモリー変更が行えます。

Stuart Williams

イングランドのバースを拠点に、Music RaderやTotal Guitarでも執筆を行うベテラン楽器ジャーナリスト。様々なメディアでクレジットを飾り、Rhythmの編集者も務める。