BOSS Acoustic Singer Liveは、あらゆる機能を搭載したアンプを求めるギタリスト/ボーカリストのために誕生しました。. アコースティック・ギター、ボーカル、エフェクト、バッキング・トラックなどに使うことができるので、 片手にアンプ、もう片手にギター・ケースを持てば、パフォーマンスに必要なものをすべて携えてライブに臨むことができます。
この Acoustic Singerシリーズには3種類のアンプがラインナップ 。 Acoustic Singer Pro 、Acoustic Singer Live、そしてAcoustic Singer Live LTです。. Acoustic Singer Proは最上位機種で、100ワットのウーファーと20ワットのツィーターを搭載。ステージで演奏するための充分な音量が得られるので、大人数の前でのパフォーマンスにも対応します。次に、50ワットのウーファーと10ワットのツィーターを搭載した Acoustic Singer Live は、小規模から中規模のライブに最適です。
この2つのアンプには、ライブやレコーディングに使えるさまざまな機能が搭載されているだけでなく、 LOOPER機能やHARMONY機能など、創造性を次のレベルに引き上げるための機能も備えています。. さらに、専用のフット・スイッチも付属しているのですぐにライブに臨むことができます。
最も新しいモデルである Acoustic Singer Live LTは、LooperやAuto Harmonyなどの機能を必要としないプレイヤーのためにシンプル化を追求したモデル。. アコースティック/エレクトリック・ギターと、ボーカル・マイクを接続するための2つのチャンネルを備え、 それぞれに搭載されたイコライザーとエフェクトにより独立したサウンド作りが可能です。 それでは、Acoustic Singerアンプのセットアップ方法について紹介しましょう。
まずは、入力レベルの設定を行います。 マスター・ボリュームと2チャンネルのボリューム(ギターとマイク)を完全に下げた状態で、耳障りなノイズやハウリングが出ないようにします。
楽器(あればフット・スイッチも)を接続し、アンプの電源を入れてINPUTを調整。 マスター・ボリュームを少し上げたあと、各チャンネルのボリュームを最も大きな音を出した時に 歪んでしまわない程度に 設定します。. なお、すべての楽器や機材を接続するまで、アンプの電源は入れないようにするのがいいでしょう。
ACOUSTIC RESONANCE機能の使い方
ACOUSTIC RESONANCE機能は、アコースティック・ギター・サウンドに深みと豊かさを加えます。. ギター入力とボリューム・コントロールの間にあるボタンを押すたびに、 3つの異なるサウンドが緑/オレンジ/赤のLED表示で切り替わります。 最初のサウンドが好みでなければ、 ボタンを再び押して 好みのサウンドを見つけるといいでしょう。 同じギターでも、曲の雰囲気によって最適な設定が異なる場合があります。
ANTI-FEEDBACK機能の使い方
ギター・エフェクトの使い方
Acoustic Singerアンプには2種類のCHORUSがあり、それぞれをひとつのツマミでコントロールします。 ツマミを0から12時方向まで回すと繊細で自然なTYPE1、12時方向から最大まで回すとより揺らぎを強調したHi-FiサウンドのTYPE2となります。 コントロールを右に回すほど、エフェクトの効果がより強くなります。 また、REVERBコントロールも搭載しているので、クリアで吐息混じりのようなごくわずかな質感のリバーブから、“うわ!すごいリバーブだ!”と驚くような強力なリバーブまで調整することができます。
マイク・エフェクトの使い方
マイク・チャンネルには、2つのアンビエント・エフェクト・セクションがあります。DELAY/ECHOとREVERBです。 DELAYは入力信号をはっきりと再現した質感の良いリピート音、ECHOは高音域を抑えた自然なテープ式エコーのようなサウンドです。. どちらを選択するかは曲や自分の声質にもよりますが、 声が細いボーカリストの場合、 DELAYとは対照的にわずかな ECHOが効果的なこともあるでしょう。
REVERBはDELAY/ECHOコントロールとは別のセクションにあり、空気感のあるエフェクトを提供します。 マイク・チャンネルのDELAY/ECHOだけでなく、REVERBのレベルも変えてみてください。. また、マイク・チャンネルとギター・チャンネルの間で、REVERBの設定をいろいろと試してみるといいでしょう。 例えば、ギター・チャンネルでCHORUSやREVERBを多用した場合は、マイクのREVERBを最小限にしたほうがいいでしょうし、その逆もまた然りです。. しかし、ルールはありません。あなたが奏でる音楽に最も適したサウンドを選択すれば良いのです。 なお、DELAY/ECHOとREVERBのオン/オフはフット・スイッチで操作できます。
HARMONY機能の使い方
マイク・チャンネルのHARMONYセクションでは、HIGH/UNISON/LOWの3種類のハーモニー・タイプを選択することができます。. ボーカル・ハーモニーについて あまり詳しくない人も多いと思いますが、これらの効果は非常に分かりやすくシンプルです。 HIGHは、あなたの声の上にハーモニーを付加します。 LOWは反対にあなたの声の下にハーモニーを付加し、 UNISONは2つの同じ歌声がほぼ同じように歌っているかのような ダブル効果を生み出します。. これは、歌により強いインパクトと厚みを与えるための、レコーディングでは一般的と言えるテクニックです。
Acoustic Singerアンプは、あなたの歌声をもとに自動的にハーモニーを作り出します。 なお、 HARMONY機能の起動はフット・スイッチで. 行うことができます。
LOOPER機能の使い方
TWEETER ATT、MUTEボタンの使い方
ツィーターとは、サウンドの高音部分を担当する小型ながらパワフルなスピーカーです。音色が 曲の雰囲気に対して明る過ぎる場合や、 サポートなどで演奏する場合は、 マスター・ボリュームの隣にある TWEETER ATTボタンで 簡単にツィーターをオフに。柔らかく温かみのある音色を奏でます。
TWEETER ATTボタンの下にあるのがMUTEボタンです。. 電源を入れた状態で、設定を変更せずにミュートすることができます。 例えば、 披露宴で泥酔した新郎の友人が、 あなたのギターを手に取りエクストリーム「モア・ザン・ワーズ」を熱唱し始めた時など。. 以下の動画で、オーストラリアのギタリスト“ジョシュ・マンデイ”によるAcoustic Singer Proのデモンストレーションを公開しています。