スウェーデンのギタリストでYouTuberでもある Ola Englund は、フィアード、ザ・ホーンテッド、シックス・フィート・アンダーなどのエクストリームなバンドで活躍し、卓越したキャリアを持ちます。 最新のソロ・アルバム 『Starzinger』は、彼の見事なテクニックと実験への意欲を象徴した作品で、本作には攻撃的なリフや緻密な速弾きの他に、何とシンセ・ウェーブ(1980年代のシンセ・ミュージックをはじめ、 当時の映画やドラマ、ゲーム音楽などに影響を受けた電子音楽)の要素も内包しています。彼ほど 「技 WAZA CRAFT」のHM-2W Heavy Metalを探求するのに適した人物はいないでしょう。
日本製は希少
Englundは動画の冒頭で、オリジナルHM-2 Heavy Metalの歴史を簡単に紹介。「BOSSは1983年、日本でこのペダルの製造を開始し、1988年までは日本で作られていた。1992年に製造が中止されたため、それほど多くは世の中に出回っていない。日本で作られたオリジナルのHM-2は、かなりのレアものだ」彼にしてみれば、その手に入りにくさも魅力なのでしょう。
期待に応えるWAZA CRAFT
「スウェーデン発のチェンソー・メタルのようなサウンドを手に入れるために、HM-2を使い始めるバンドが急増し、誰もがBOSSにHM-2の再販を望むようになった」 とEnglundは言います。そして、BOSSが世界中のHM-2ファンの要望に応えるまでの経緯を説明。「オンライン上で嘆願書が作成され、みんなが署名してBOSSがその声を聞いた。結果、日本製の技WAZA CRAFTシリーズとしてHM-2Wが誕生したんだ」
"スウェーデン発のチェーンソー・メタルのようなサウンドを手に入れるために、HM-2を使い始めるバンドが急増し、誰もがBOSSにHM-2の再販を望むようになった" -Ola Englund
2つのアンプ・チャンネルで試奏
Englundは、HM-2Wをクリーンと歪みの2つのアンプ・チャンネルでテストし、ブラックとオレンジ・カラーが象徴的なこのディストーション・ペダルを極限まで使いこなしていきます。パワーとコントロールの絶妙なバランスは、なぜ彼がメタル界で絶大なリスペクトを受けるプレイヤーであるかを証明しています。
「HM-2Wは前作と“基本的には同じデザイン”であり、レベル、ロー/ハイのイコライザー、ディストーション・ツマミを備えている」と Englundは言及。次に、オリジナルに比べて技WAZA CRAFT版はノイズ・フロアが改善され、レベルの最大値も+3dB増加していることを指摘。デモンストレーションの中で、彼はHM-2Wの2つのゲイン・モードを切り替えて、音色や音質の違いを紹介。「新しい MT-2W Metal Zoneのように、スタンダード・モードとカスタム・モードが搭載されている」と述べました。
再創造と革新
「期待通りの音がする」。全体的にEnglundはHM-2Wの改良されたアプローチにとても満足しているようです。さらに、このような非常に個性的なペダルが市場に出回ることに喜びを隠せないようです。動画の最後で、彼はHM-2を復活させたBOSSの心意気について、そして実用的な利点についてこのように語りました。
"カルト的な人気を誇るペダルだから、BOSSがHM-2を技WAZA CRAFT版として作ったのはとてもクールなことだよ" -Ola Englund
「カルト的な人気を誇るペダルだから、BOSSがHM-2を技WAZA CRAFT版として作ったのはとてもクールなことだよ。そもそもHM-2はとてもニッチなペダルなんだ。この手のサウンドやメタル好きな人は決して多くはないけど、BOSSは俺たちみたいな少数派のために、わざわざこのペダルを作ってくれたんだ。あと、もうヴィンテージのHM-2を入手するために高いお金を払わずに済むんだ」