1978年にリリースされたデビュー・アルバム「Van Halen(邦題:炎の導火線)」において、既に故Eddie Van Halenはライト・ハンド奏法をはじめとする多彩なテクニックを披露しています。相棒のパワフルなヴォーカリスト、David Lee Rothは、ヴォードヴィル(軽喜劇)やサザンロック・バンドBlack Oak Arkansasからインスピレーションを受けた、破天荒なステージ・パフォーマンスによって観客を魅了しました。その背後をドラマーでEddieの弟であるAlexとベーシストのMichael Anthonyが支えたこのグループは、ロックの世界に衝撃を与え、数多くの後発アーティストに影響を与えています。ロック・ファンの心を掴んで離さない傑作「Ain’t Talkin’ ‘Bout Love(邦題:叶わぬ賭け)」は、このアルバムの4曲目に収録されています。このアンチ・ラブソングの名曲について詳しく知り、BOSS KATANAでそのサウンドを手に入れましょう。
楽曲について
70年代後半、ロサンゼルスにあるサンセット・ストリップのクラブでヘッドライナーを務めるようになっていたVan Halenは、当時の音楽シーンで爆発的な人気を得ていました。Eddie Van Halenの真髄である情緒的かつ繊細なギター・サウンドが、「Ain’t Talkin’ ‘Bout Love」の核となっています。元々は流行していたパンク・ムーブメントに対する軽妙なパロディとして着想した楽曲であり、Eddieは当初メンバーへの公表を躊躇っていましたが、最終的に世に送り出されたこの曲は、そのダークな歌詞と緊迫感のあるサウンドによって、初期の名曲のひとつとなりました。
「Eddie Van Halenの真髄である情緒的かつ繊細なギター・サウンドが、『Ain’t Talkin’ ‘Bout Love』の核となっています」
さらにこの曲は、David Lee Rothのヴォーカルとしての可能性にまだ確信が持てていなかったプロデューサーのTed Templemanを心変わりさせました。「彼の作る歌詞、とりわけ『Ain’t Talkin’ ‘Bout Love』に感銘を受けた。『本当に欲しいもののために血を流せ』というリリックが、私の心に突き刺さったんだ」
さらに詳しく
ギタリストとしての絶大な影響力を踏まえても、Eddieの最大の強みは作曲の才覚だったかもしれません。彼はソングライターとして、キャッチーさとパワーを兼ね備えたリフと、聞き手の耳に残るドラマチックなメロディを生み出し続けました。Van Halenの多くの楽曲と同様、「Ain’t Talkin’ ‘Bout Love “」のギターは半音下げチューニングとなっています。メイン・リフはAmのアルペジオを中心として、折り返しではピッキング・ハーモニクスがさりげなく取り入れられており、歌詞にある「芯から腐った愛」を表現したような、耳に残るリフとなっています。
「Eddie Van Halenはソングライターとして、キャッチーさとパワーを兼ね備えたリフと、聞き手の耳に残るドラマチックなメロディを生み出し続けました」
ライブと録音で一貫性を保つため「Ain’t Talkin’ ‘Bout Love」のギター・パートは1つで構成されており、スラップバック・エコーを巧みに使うことによってサウンドに広がりを生み出しています。やや落ち着いたソロ・パートもEddieの真骨頂であり、一本調子で響く1弦はどこか東洋のニュアンスを感じさせます。マイナー・ペンタトニック・スケールで上昇と下降を繰り返すメロディが最高潮へと達するとともに、このアルバムでは数少ないオーバーダブのひとつであるエレクトリック・シタールが、エキゾチックな雰囲気をさらに引き立てます。
フレーズを学ぼう
「Marty Musicチャンネルのビデオでは、Marty Schwartzがリフを解説し、その演奏に必要なテクニックであるダウン・ピッキング、パーム・ミュートのやり方を紹介しています。BOSS KATANA Ampの音色パッチを利用して、ブラウン・サウンドを最大限に引き出すテクニックを学びましょう。
ギター・ソロのセクションでは、フランジャーを使ったリード・サウンドの再現にも注目してみてください。動画でフレーズを覚えたら、BOSS TONE EXCHANGEでKATANA Amp用のパッチ「Not About Love」をダウンロードし、Eddieのサウンドを堪能しましょう。
DOWNLOAD
BOSS KATANA Amp用音色パッチ「Not About Love」
- Van Halen「Ain’t Talkin’ ‘Bout Love」のサウンドを再現した音色パッチ