「You got a reaction」。The White Stripesの楽曲「Blue Orchid」冒頭の印象的な一節です。ジャック・ホワイトによるオクターブのリフをメグ・ホワイトの力強いドラムが後押しするこの曲は、彼らの代表曲のひとつであり、後にジャック・ホワイトがソロ・アーティストとして築き上げる風変わりなキャラクター性の片鱗ものぞかせています。このオルタナティヴ・ロックの古典について深く知り、BOSS KATANAアンプでそのサウンドを手に入れる方法を学びましょう。
楽曲について
The White Stripesは「Blue Orchid」が収録されている5枚目のアルバム「Get Behind Me Satan」において、バンドとしては珍しい楽器を取り入れた実験的な作風を披露しています。「Blue Orchid」のシングルも謎めいており、3つのバージョンがリリースされていますが、そのジャケットにはThe White Stripesの衣装を着たバージョンごとに異なるふたり─うち一人だけがバンドのメンバーです─が写っています。
アルバム全体の実験的な作風とは異なり、「Blue Orchid」はこのデュオのガレージロック・バンドとしての系譜を受け継いでおり、アルバムを引き締める役割を果たしています。Jackはインタビューを受けた際に、この曲が土壇場で生まれたことでアルバムが「救われた」と表現しました。「(アルバムの制作は)何もかもうまくいかなくなっていた。右も左も呪われているようだった」と彼はインタビュアーのTerry Grossに語っています。「レコーディングの最中にあのリフが浮かんできて、すぐにあの曲を書いた。それからすべてが好転したんだ」
「『Blue Orchid』はこのデュオのガレージロック・バンドとしての系譜を受け継いでおり、アルバムを引き締める役割を果たしています」
さらに詳しく
Jackは「Blue Orchid」の核となる分厚いリフを、Gマイナー・ペンタトニック・スケールを軸に数々のエフェクトを重ねて作り出しており、The White Stripesの多くの楽曲と同様、ミニマルなアレンジで個性を生み出しています。他のバンドであれば音を加えるところを、あえて減らすことでリフの隙間にある空白を強く印象付けるとともに、オクターブ・エフェクトによって存在しないベースをカバーしています。
繰り返されるリフから程なくしてMegの執拗なキック・ドラムが加わることで、リスナーを2音色からなるシンプルな世界へと誘い、やがて骨太なギターを織り交ぜながらJackがファルセットで歌い始めます。1曲を通してはっきりとしたセクションの変化はなく、Jackのシャウトとともにリフが微妙に変化していきます。
「他のバンドであれば音を加えるところを、あえて減らすことでリフの隙間にある空白を強く印象付けています」
フレーズを学ぼう
Marty Musicチャンネルのビデオでは、Marty Schwartzがこの曲のワイルドなオクターブ・トーンの操り方を、BOSS KATANA Ampのパッチを使って丁寧にレクチャーしています。
Schwartzは、このサウンドの応用法を示唆するブルージーな演出でレッスンを終えています。このパッチはDeep Purpleの「Space Truckin’」にも最適だ、というコメントも見られました。「White Orchids」パッチをダウンロードして、この重厚なトーンの成り立ちを学びましょう。
DOWNLOAD
BOSS KATANA Amp用音色パッチ「White Orchids」
- the White Stripes「Blue Orchid」のサウンドを再現した音色パッチ
- ヘビー・オクターブによるギター・サウンド