KATANAシリーズは2016年のリリース以来、その使いやすさと豊富な機能によって高い評価を得ており、現代のギタリストが数十年前と比べていかに恵まれているかを物語る1つの例となっています。では、KATANAは初心者にとっても魅力的なアンプなのでしょうか?この記事ではその結論とともに、一部のラインナップについてご紹介します。
BOSS独自のTube Logicの進化によって、プロ仕様のハイエンド機器とアマチュア奏者が入手できる機器の差はかつてないほど縮まっています。もはやライブやセッションで使う実用的なサウンドを得るために機材に大金をつぎ込んだり、サウンドに妥協する必要もありません。
発売以来ラインナップの拡充を繰り返し、今では15種類以上のモデルが存在するKATANA AMP。このシリーズが初心者のギタリストにもお勧めできる理由を掘り下げてみましょう。
「コントロールが直感的で分かりやすいため、操作に迷うことはありません」
多機能ながらシンプルなコントロール
このシリーズは手に入れやすい価格でありながら、往年のチューブ・アンプが持つフィーリングと現代のアンプならではの多くの機能を兼ね備えています。
他に機材を必要とせず、単体で幅広いサウンドを生み出せることも、KATANA AMPの特長の1つです。さまざまなアンプ・タイプとエフェクトを順番に試していくことで、簡単に好みのトーンを見つけることができます。
それでいながらコントロールが直感的で分かりやすいため、操作に迷うことはありません。基本的な操作だけでも十分に良いサウンドが得られるうえに、上達とともに高度な機能を活用することで、サウンドをより細かく追い込むこともできます。自身の成長に合わせてくれるアンプと言えるでしょう。
KATANAシリーズの主な機能
豊富な拡張機能とエフェクト
本体だけでもアンプ・タイプの変更やイコライザーの調整、エフェクトの選択といった基本的なコントロールが可能ですが、エディター・ソフトを活用することで、ブルースからメタルまで、あらゆるジャンルで使えるトーンを作り出すことができます。
内蔵されている60種類以上のエフェクトはバリエーション豊かで、エフェクターを新たに購入することなく、その種類や効果について学べます。
「POWER CONTROL はKATANA AMPに搭載されている最も魅力的な機能の1つです」
POWER CONTROL
POWER CONTROL はKATANA AMPに搭載されている最も魅力的な機能の1つです。あまり大きな音を出せない自宅でも、アンプの出力を切り替えることで迫力あるクランク・アップ・サウンドを保ちつつボリュームだけを下げることができます。ヘッドフォン端子を搭載しているため、まったく音が出せない環境でも静かに練習が可能です。
充実した接続端子
上達してくるにつれて、自分の演奏を録音したくなる時が来るかもしれません。KATANA AMPであれば、高価なレコーディング用機材を揃えずとも、直接PCと接続して手軽に録音が可能です。オプション品のBT-DUAL Bluetooth® Audio MIDI Dual Adaptorを装着すれば、Bluetooth経由でスマートフォンの音楽を再生することが出来るようになるため、お気に入りの曲を流しながらの演奏や同時録音が実現します。
BOSS TONE EXCHANGE
BOSS TONE EXCHANGEは、ユーザー同士で音色パッチを共有できる無料のプラットフォーム・サービスです。世界中のユーザーが投稿した音色から好みのものを探して、自身のKATANA AMPに簡単に取り込むことができます。
また、エディター・ソフトBOSS TONE STUDIOはKATANA AMPの真価を解き放つパワフルなツールです。このエディターを使えば、エフェクトのパラメータやその接続順による効果の違いも含めて、サウンド・メイクについての理解をより深めることができます。
「BOSS TONE STUDIOを使えば、エフェクトのパラメータやその接続順による効果の違いも含めて、サウンド・メイクについての理解をより深めることができます」
初心者にもお勧めのモデルとは
KATANA AMPにはモデル毎にそれぞれ異なる良さがあり、ベストなアンプは環境や活用スタイルによって異なるため、ここでは初心者にお勧めできるいくつかのモデルの特徴について簡単にご紹介します。それぞれのモデルについてより詳しく知りたい場合は、「KATANA AMP ラインナップ・ガイド」をご覧ください。
KATANA-50 GEN 3 – シリーズで最も人気のモデル
KATANA-50 GEN 3は初心者にも人気の高いKATANA AMPのベーシック・モデルです。上位モデルと比べるといくつか機能は限定されているものの、アンプ・タイプやエフェクトの数に違いはなく、卓越したパフォーマンスを発揮します。
KATANA-MINIやKATANA-AIRなどの小型モデルを除けばもっともコンパクトなサイズで、12kgを切る軽さは持ち運びにも最適です。ちょっとしたステージでパフォーマンスを行うには十分なパワーでしょう。
KATANA-50 EX GEN 3 – ステージ向けの機能を備えたエキスパンド・モデル
KATANA-50 GEN 3をKATANA-50 GEN 3と比較すると、グレー/ブラック織のグリルネットやステージ向けにチューニングされたスピーカーの他にも、多くの機能が追加されています。
多機能フット・スイッチGA-FC / GA-FC EXに対応しており、音色の切り替えやエフェクトのON/OFFなど多くのコントロールが足元で実現します。また、PAに直接サウンドを送ることのできるLINE OUT端子や、2台のKATANA AMPを繋げることでステレオ・サウンドを出力できるSTEREO EXPAND機能に対応しているため、総じてステージでもフル活用したい方にお勧めできるモデルです。
KATANA-100 GEN 3 – 大きな会場にも対応する高出力モデル
もしあなたがラウドなバンドで演奏する機会があるなら、 KATANA-100 GEN 3が良い選択肢となるでしょう。100Wの高出力というだけでなく、外部エフェクターをエフェクト・チェインに組み込むことのできるセンド・リターン端子のほか、音作りに役立つさまざまな機能が本体パネルに追加されています。
これらの機能は、初心者にとってはじめは難しく感じるかもしれませんが、スキルの向上にしたがってよりサウンドを作りこみたくなった時に、必ず役に立つでしょう。
KATANA-HEAD GEN 3 – 自宅でも活躍するユニークなヘッド・タイプ
KATANA AMPの多くはアンプとスピーカーが一体になっているコンボ・タイプですが、KATANA HEAD GEN 3は外部スピーカー(キャビネット)と接続して使うヘッド・タイプのモデルです。このタイプには珍しく、自宅での演奏用に5インチ・スピーカーが内蔵されていることが大きな特徴で、単体でも音を鳴らせるため自宅練習においても活躍します。
スタジアム・ロックの代名詞のようなルックスでありながら、携帯性の良さも兼ね備えている、汎用性の高いモデルです。もし大出力が必要で、かつ様々な場所に持ち運んで使う機会がある場合、KATANA-HEAD GEN 3は良い選択になるでしょう。
「もし大出力が必要で、かつ様々な場所に持ち運んで使う機会がある場合、KATANA-HEAD GEN 3は良い選択になるでしょう」
KATANA AMPでより良い演奏体験を
KATANA AMPを購入した後は、Roland/BOSSのユーザー登録システム「Backstage」への登録をお勧めします。製品サポートのほか、アップデートや新製品の情報を得ることができます。
非公式のKATANAコミュニティにもぜひ積極的に参加してみましょう。初心者にとっては使いこなすためのコツやアドバイスを得たり、他のKATANAユーザーとつながる良い場になります。そのほか、KATANAシリーズはインターネット上で多くの解説動画が投稿されています。こうしたコンテンツを活用することで、KATANAをより使いこなすことができるようになるでしょう。
・詳しくはこちらKATANA GEN 3 AMPLIFIERシリーズ