エレキ・ギタリストのためのループ・ペダル完全ガイド

エレキ・ギタリストのためのループ・ペダル完全ガイド

この記事では、リフをフル・アレンジの楽曲へと進化させるために、エレキ・ギタリストが知っておくべきLoop Stationのポイントを解説します。

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想像してみてください。あなたは自宅やリハーサル・スタジオで、お気に入りのリフを弾いています。それが曲になる可能性を感じつつも、バンド・メンバーとは予定が合わない。そんなとき、ループ・ペダルの出番です。ペダルを踏み込めば、そのリフがすぐにループ再生され、あなたはその上にリード・メロディを重ねたり、ディレイやリバーブで音のうねりを加えたり、ボリューム・ノブをじわじわと上げながら音を膨らませたり、パーム・ミュートで刻むリズムを入れることができます。そして、ひとつのリフがあっという間に、曲として成立していきます。まるで何人ものギタリストとセッションしているような感覚。それがループ・ペダルによる魔法です。

ループの魅力

ループ・ペダルがエレキ・ギタリストに愛される大きな理由は、その圧倒的な「自由度」にあります。作曲や練習、ライブでの演奏にも活躍し、自分自身との即興セッションが可能になる。ループ・ペダルは、ギターのプレイ・スタイル、作曲のアプローチ、レコーディングの方法までも変えてしまうツールです。

今や、ベッド・ルームでの宅録ギタリストから、スタジアムを沸かすヘッド・ライナーまで、ループ・ペダルはギタリストにとって欠かせない存在です。Tash Sultana、Ed Sheeran、RadioheadのEd O’Brien、King CrimsonのRobert Fripp、PolyphiaのTim Hensonなどが、ステージ上でサウンドスケープを構築する様子を目にしたことがあるなら、ループ・ペダルがいかに表現を広げるか、すでに知っているはずです。

では、エレキ・ギターでループ・ペダルを始めるにはどうすればいいのでしょう?どんなループ・ペダルを選ぶべきで、どんなアーティストが実際に使っているのでしょうか?

ここから、その答えを一緒に探っていきましょう。

ループ・ペダル入門

ループ・ペダルとは、ギタリストにとって自分の演奏を録音し、何層にも重ねてループ再生できる魔法のようなツールです。アコースティック・プレイヤーやビート・ボクサー、ボーカリストも愛用しています。ペダルを一度踏むだけで、リズム・ギターを記録し、リードを重ね、空間系エフェクトでサウンドを広げ、XLRマイク入力付きペダルならボーカル・フレーズまでキャプチャが可能。まるでひとりでバンドを演奏しているかのような感覚が味わえます。

ループ・ペダルの仕組み

ループ・ペダルの基本機能は非常にシンプルで、「録音 → 再生 → 重ね録り」という3つのステップに集約されます。この3要素が、ループ演奏の基礎となる流れです。

ループ・ペダルは、ギタリストの演奏を録音し、それをリアルタイムで再生しながら、さらに別の演奏を重ねることができます。基本的なプロセスは、フレーズを録音し、それを無限ループさせ、さらに新しいパートをオーバー・ダビング(重ね録り)していくというもの。上位モデルでは、演奏の「やり直し・取り消し」機能やテンポ同期、タイミングを視覚で確認できるインジケーターも搭載されています。

  1. Record(録音):フットスイッチを踏んで演奏を開始します。リフ、コード進行、リード・メロディなど、どんなフレーズでもOK。たとえばSmashing Pumpkinsの「Today」のリード・ラインとコードのような組み合わせを思い浮かべてください。BOSS RC-1RC-5RC-10RRC-500などを使用している場合は、1拍目に合わせてスイッチを1回踏めば録音スタート。もう一度踏むと録音が止まり、きれいなループが完成します。
  2. Playback(再生):録音が止まると、ペダルは録音されたフレーズを無限にループ再生します。これにより、リズム・ギター、リード、空間系のエフェクト音などを重ね、1人でもバンドのような構成が作れます。RC-5、RC-10R、RC-600のようなルーパーにはフレーズの保存機能があり、ライブでの再現が難しいフレーズも事前に仕込んでおけます。これにより、エレキ・ギターによるライブ・パフォーマンスがより自由自在になります。
  3. Layer(オーバーダブ):ループ・ペダルを使えば、メロディやリード・ライン、追加コード、アンビエントなテクスチャーなど、さまざまな音を自由に重ねることができます。RC-600のようなマルチ・トラック対応モデルであれば、各トラックを個別にコントロールできるため、より複雑で完成度の高いサウンドが作れます。理想のサウンドに近づくまで、どんどんレイヤーを重ねていきましょう。

フロア型とテーブルトップ型

ギタリストにとって、足元で操作できる「フロア型」のルーパーが主流ですが、「テーブルトップ型」のルーパーにも用途があります。両者の違いは以下の通りです。

  • フロア型ルーパー:足で操作するハンズフリー型。BOSS RC-1、RC-5、RC-600のようなモデルは、演奏中に両手をギターに使いながら、足でループの録音や再生をコントロールできます。ライブやリハーサルでも使いやすいのが特長です。
  • テーブルトップ型ルーパー:ビート・ボクサーやボーカリストに向けたモデルで、手で操作します。特にボーカル用ルーパーとして最適で、マイク入力に対応していることが多く、演奏中に細かくコントロールできます。

代表的な機種は BOSS RC-505mkII。これはビート・ボクサー、シンガー、マルチ・インストゥルメンタリストの間で定番とされる業界標準のループ・ペダルです。ギタリストがテーブルトップ型を使うことは少ないですが、スタジオでのループ制作やプロダクションには有用です。

セットアップとシグナル・チェーン

ギタリストがループ・ペダルを自分の機材に組み込む際、基本的なシグナル・チェーン(音の流れ)は以下の順が推奨されます。

ギター → ドライブ/ディストーション → モジュレーション(コーラス/フェイザー) → ディレイ/リバーブ → ループ・ペダル → アンプ

「ループ・ペダルをチェーンの最後に置くことで、すべてのエフェクトをループ内に録音でき、演奏中にエフェクト設定を変えてもループの音が影響を受けません。」

ループ・ペダルを使う際には、シグナル・チェーンの順番が非常に重要です。以下が、一般的かつ最も広く受け入れられているセッティングです。

ギター → ドライブ/ディストーション→ モジュレーション(コーラス/フェイザー) → ディレイ/リバーブ → ループ・ペダル → アンプ

  • ループ・ペダルをチェーンの最後に配置することで、すべてのエフェクトを含んだ音がループ内に録音され、演奏中にエフェクトの設定を変更してもループ自体には影響が出ないようになります。

プロのヒント:ディストーションを多用する場合、高音量でのフィードバックに注意しましょう。ノイズ・ゲートを使用するか、アンプの位置をピックアップから遠ざけることで、不要なノイズの混入を防ぐことができます。

エレキ・ギタリストのループ・ペダル活用術

エレキ・ギターとループ・ペダルの組み合わせには、さまざまな使い方があります。以下はその一例です。

リズムのバッキング・トラックを作る

バンドがいなくても、ループ・ペダルがあれば自分でリズムを録音し、その上でソロを重ねられます。練習や作曲、ライブ演奏にもぴったりです。

ループ・ペダルを使ったエレキ・ギタリストとして、もっとも有名な例のひとつが Tash Sultanaの動画です。この動画ではギターとループ・ペダルだけで壮大な演奏を披露し、それが世界的な注目を集めて彼女のキャリアを一気に押し上げました。SNSやYouTubeで拡散され、ループ・ペダルの可能性を広く知らしめた代表的な事例です。

サウンドスケープやアンビエント・レイヤーの構築

Ed O’BrienやDavid Tornは、ループ・ペダルを使って音の空間を作り上げています。ディレイの効いた音やスウェル(音のうねり)を重ねていくことで、豊かでシネマティックな響きを生み出し、空間全体を包み込むようなサウンドを作ることができます。たとえば、O’Brienが「Idioteque」で空気感のある音をループし、そのままループを流しながらボーカルを重ねていく様子を見ると、ループ・ペダルの持つ可能性がよくわかります。

リード・ギターと即興演奏の練習

ループ・ペダルは、ソロ練習や即興演奏のトレーニングに最適です。コード進行を録音し、その上でアドリブを重ねることで、テクニックやフレージングを磨くことができます。

エフェクトとペダル・ボードの創造性を融合

ギタリストは、ディレイ、リバーブ、モジュレーションなどのエフェクターをループ・ペダルと組み合わせて使用できます。これにより、演奏のたびに進化するダイナミックなサウンドを作り出すことができます。

ループ・ペダルを使っているギタリストたち

多くの著名なギタリストが、ループ・ペダルを使ってパフォーマンスを拡張しています。サウンドスケープの構築や、リードとリズムの重ね録り、さらにはライブでのフル・トラックの構築など、さまざまな用途で活用されています。

中でもTash Sultanaは、エレキ・ギターのループとボーカル・ループを組み合わせて独自のサウンドを築き上げたアーティストで、ループ・ペダルの新たな可能性を示し、多くのギタリストに影響を与えています。バンドがいなくても、一人ですべての音の世界を作り出せることを証明している存在です。

今もっとも注目されているギタリストの一人、Tim Henson(Polyphia)は、ループとエフェクトを駆使して、複雑なメロディとハーモニーを構築。まるで複数のギタリストが同時に演奏しているようなサウンドを生み出しています。

Rabea Massaad は、アンビエントからヘビーなリフまで幅広い作曲にループを活用。機材のデモ演奏や楽曲制作にも欠かせない存在です。

Julien Baker は、ループ・ペダルを使って曲全体を構築し、その上にボーカルを重ねて歌い上げます。シンプルで反復的なループを用いて、感情に訴えかけるバラードを作り出し、単独でライブを行っています。彼女の楽曲「Sprained Ankle」の圧巻のパフォーマンスは、その魅力がよくわかる一例です。

Ichika Nito は、ハーモニクスやクリーンなタッピング・フレーズをループし、そこにスタジオ並みの豊かな音数を重ねていく、緻密で技巧的な作曲スタイルが特徴です。

Yvette Young(Covet)は、タッピングのシーケンスや複雑なコード・ボイシングをループし、さらに別のギターでその上に演奏を重ねます。楽曲間のトランジションにおいても効果的です。実際のパフォーマンスは3:30あたりから確認できます。

Thiago Ramalho は、BOSS Loop Station の可能性を最大限に引き出すパイオニア的存在。ギターとボーカルのサウンドをリアルタイムでループし、観客の前で驚くべき構成力を披露します。

Mateus Asato は、リズムとリードのパートをループで重ねて、エレキ・ギター1本とループ・ペダルだけで楽曲を完成させるスタイルを確立しています。

ギタリストと相性の良いループ・ペダル

正解や不正解はありませんが、BOSSのループ・ペダルの中でも、ギタリストに支持されている業界標準のモデルが5つあります。ここでは、それぞれがなぜ評価され、人気を集めているのかを紹介します。

BOSS RC-1  

  • おすすめのユーザー:初心者、リフ練習、シンプルなライブ・ループに最適。ギタリストにとって定番中の定番であり、もっともアイコニックなループ・ペダルの一つです。ループを始めたいなら、まずこれを手に取って間違いありません。
  • 主な機能:12分のステレオ録音、視認性の高いループ・インジケーター、コンパクトで頑丈な設計
  • ギタリストにとっての利点:複雑な設定なしで、ループのアイデアをすぐに試せるシンプル設計。初めてのループ体験に最適で、「迷ったらこれ」と言える安心の定番モデルです。

BOSS RC-5  

  • おすすめのユーザー:中級者、ライブ・パフォーマー、ループ内でディレイやモジュレーションなどのエフェクトを活用したいギタリスト向け。
  • 主な機能:32ビットの高音質処理、最大13時間の録音時間、99のメモリー・スロット、内蔵ドラム・パターン、USB経由でループのバックアップが可能
  • ギタリストにとっての利点:リズム付きのループがライブ演奏に最適。バッキング・トラックと共にリードを重ねるスタイルにぴったりです。

BOSS RC-10R  

  • おすすめのユーザー:ドラム・パターン付きでループ演奏をしたいギタリスト向け。
  • 主な機能:280以上のスタイルを搭載した内蔵リズム・エンジン、2トラックのルーピング、99のメモリー・スロット、MIDI対応
  • ギタリストにとっての利点:ソロ演奏者に最適。バッキング・ビートにリードやリズムを重ねて、1人でもフル・アレンジを可能にします。

BOSS RC-500  

  • おすすめのユーザー:上級者、弾き語りプレイヤー、ライブでループを自在に操りたい人向け。
  • 主な機能:2系統のステレオ・トラック、32ビットの高音質処理、内蔵リズム機能、独立トラック・コントロール、ファンタム電源対応XLRマイク入力、MIDI対応、USBでWAVファイルのインポート/エクスポート可能
  • ギタリストにとっての利点:RC-500は多層的なループ、独立トラック操作、高音質処理をコンパクトな筐体で実現。ボーカルをループに加えたいギタリストにも理想的で、リズムやMIDI制御によりライブや作曲の幅が大きく広がります。

BOSS RC-600  

  • おすすめのユーザー:プロフェッショナル・ギタリスト、ルーピングに精通した上級者、最高レベルのルーパーを求める人向け。
  • 主な機能:業界最高水準の音質(32ビットAD/DA変換、32ビット浮動小数点処理)、同時に使える6つのステレオ・フレーズ・トラック、9個のフットスイッチを自由に割り当て可能、3つのペダル・モード、49種のInput FX、53種のTrack FXを内蔵し、それぞれのセクションで最大4つのエフェクトを同時使用可能
  • ギタリストにとっての利点:RC-600はプロフェッショナル仕様の究極のルーパー。直感的な操作性で、200種類のリズム・パターンと16種類のドラムキットを活用して、トラック制作が可能。XLRマイク入力を2系統搭載し、ボーカルも加えたパフォーマンスが可能。もはや、バンド一式がこの1台に収まっています。

エレキ・ギターでループ・ペダルを始めるためのヒント

一度コツをつかめば、ループ・ペダルは本当に楽しくなります。ここでは、すぐに始められるテクニックをいくつか紹介します。

メトロノームやリズム・ガイドを使う:ルーパーに内蔵ドラム・トラックがあるなら、ぜひ活用しましょう。ない場合はメトロノームで練習を。タイミングがすべての鍵です。

スタートとストップのタイミングを正確に:ループは常に小節の1拍目から始めて、1拍目で終わるようにしましょう。メトロノームやドラムがなければ、頭の中で「1,2,3,4」と数えながら演奏を。

ループを詰め込みすぎない:歪んだトラックを重ねすぎると、音がごちゃごちゃしてしまいます。ループはクリアに保ち、「濁った」フレーズや間違った録音はその場で消して録り直しましょう。仮に50回も繰り返すことになると、演奏に集中することは難しいでしょう。

フィードバックとノイズを管理する:アンプはピックアップから離して配置し、必要に応じてノイズ・ゲートを使いましょう。  

パンやダイナミクスを試す:音のスウェル(膨らみ)、フェード・イン、表情豊かな演奏を取り入れることで、ループがより魅力的になります。

とにかく楽しく練習することが大切です。エレキ・ギターでのルーピングにはタイミングと正確さが求められますが、その分やりがいも大きいです。ループのスタート/ストップ、音のトリガーを自在に扱えるようになれば、ライブでも自信を持ってプレイできます。

「RC-500のデュアル・トラック機能を使えば、クリーンなリズムから始めて、歪んだリードを重ねることで、曲にダイナミックな展開を持たせることができます」

エレキ・ギターのための上級ループ・ペダル機能

ループ・ペダルの基本をマスターし、さらに音の幅を広げたり、ループ・ペダルの可能性を探求したくなったら、次は上級テクニックの出番です。これらを使いこなせば、他のギタリストとの差を一気に広げることができます。

以下は、BOSS RC-1、RC-5、RC-10R、RC-500 などのループ・ペダルを活用する際に使える、より高度なテクニックです。

ダイナミクスを活かしたレイヤリング

すべてのループが同じ音量である必要はありません。最初は静かなリズム・ループから始めて、徐々に音を重ねていきましょう。たとえば RC-500のデュアル・トラック機能 を使えば、クリーンなリズムを録音し、次に歪みを加えたリードを重ねて、楽曲にダイナミックな展開を生み出せます。さらに「ドロップ・アウト(途中でループを止め、サビで再び呼び出す)」を使うことで、曲に抑揚をつけることもできます。

エフェクトとシグナル・チェーンの応用

ギタリストは多数のエフェクターを使用するため、ループ・ペダルをどこに配置するかが非常に重要です(前述の通り)。ただし、その配置を工夫することで、異なるサウンドを引き出すこともできます。

以下が一般的な2つの接続例です。

  • ディレイ/リバーブの前にループ・ペダルを配置: ループ全体にエフェクトがかかり、空間的でアンビエントな雰囲気に。
  • ディレイ/リバーブの後にループ・ペダルを配置: 各ループがそれぞれのエフェクト設定を保持し、音の分離感と明瞭さが生まれます。

RC-5やRC-500では、外部エフェクトを各レイヤーに組み込むことで、新しい音作りが可能になります。

リードとリズムを別々にループ

RC-500などのデュアル・トラック搭載ペダルでは、1トラックにリズム、もう1トラックにリード・パートを録音できます。これにより、個別に音量調整したり、ソロ中にリズムをフェード・アウトさせたり、セクションを切り替えて感情の起伏を表現する演奏が可能になります。

内蔵ドラムと同期させる

RC-10Rには、280種類以上のリズム・スタイルを収録したリズム・エンジンが内蔵されています。これを使えば、ドラマーなしで本格的なバンド演奏のようなグルーヴが作れ、まるで本物のドラマーと掛け合うような演奏が楽しめます。

音のうねりやリバース・ループでサウンド・スケープを構築

ディレイ/リバーブを組み合わせて音のうねり生み出し、それをループすることで、映画のようなシネマティックで幻想的なサウンドを構築できます。さらに、RC-5やRC-500ではリバース・ループ機能も搭載されており、録音したフレーズを逆再生して不思議で浮遊感のあるサウンドを生み出すことができます。

ギタリスト向けループ・ペダルに関するよくある質問

ループ・ペダルはシグナル・チェーンのどこに配置すべきですか?

ループの音をどうしたいか、また、エフェクトをかけたままループさせるかどうかによって異なります。

  • エフェクトの後(最後に配置): これは最も一般的な設定です。ループは、オーバードライブ、ディレイ、リバーブなどのエフェクトをかけた音をそのままキャプチャします。新しいレイヤーはエフェクトをそのまま保持したままループされます。
  • エフェクトの前(最初に配置): これはあまり一般的ではありません。エフェクトをオフにした場合、ルーパーはクリーン・サウンドのみをループします。

以下は推奨される設定です。この設定により、各レコーディングされたレイヤーがその音色とエフェクトを保持し、ループ時に最大の柔軟性を提供します。

ギター → オーバードライブ/ディストーション → モジュレーション(コーラス/フェイザー) → ディレイ/リバーブ → ループ・ペダル → アンプ

「BOSS RC-500は、デュアル・トラック・ルーピングを独立してコントロールできるため、ライブ演奏に最適で、曲のセクションを簡単に切り替えることができます」

ライブ演奏でループ・ペダルを使用できますか?

はい、ループ・ペダルはライブ演奏で使用できますし、多くのギタリストが実際に使用しています。BOSS RC-500は、デュアル・トラック・ルーピングを独立してコントロールできるため、ライブ演奏に非常に適しています。また、RC-10Rは内蔵リズムがあり、ソロ・パフォーマンスに理想的です。

ライブでループ・ペダル使用時にフィードバックを防ぐ方法は?

  • アンプをギターのピックアップから離して配置する。
  • ハイゲイン・トーンをレイヤーする場合は、ノイズ・ゲート・ペダルを使用する。
  • ディストーション・サウンドのループを過剰に重ねすぎないようにしましょう。ゲインが強すぎると不要なノイズが溜まります。

初心者に最適なループ・ペダルは?

BOSS RC-1は初心者に最適なルーパーとして広く評価されています。シンプルな1ペダルスイッチのルーパーで、ステータスが一目でわかるディスプレイがあり、初めてルーピングする人にとって非常に使いやすいです。

ループ・ペダルでタイミングを正確にするには?

「1、2、3、4」と数えてから録音を始め、フットスイッチを正確に「1」のビートで踏むことでタイミングを合わせます。メトロノームや内蔵ドラムパターンを使用して一定のテンポを保つと良いでしょう。シンプルなループから始め、アンドゥ/リドゥ機能を使ってタイミングを修正します。ビジュアル・インジケーターは、ループの位置を追跡するのに役立ちます。

楽しさこそが鍵

ループ・ペダルはギタリストにとって必須アイテムです。なぜなら、作曲、ライブ演奏、さらにはスキル向上にも多くの可能性を開いてくれるからです。何より、演奏していてシンプルに楽しいです。初心者で練習を始めたい人、レイヤーを重ねたアレンジを作る作曲家、没入感のあるサウンドスケープを作り出すライブ・パフォーマー、どんなタイプのギタリストにも合ったループ・ペダルがあります。

もし、ギタリストとしてルーピングを始めたばかりなら、まずはRC-1がおすすめです。その後、RC-5やRC-10Rを使ってみて、さらに上級者向けのルーピングを目指す際にはRC-500やRC-600の可能性を探ってみてください。音楽スタイルに関わらず、あなたとあなたのエレキ・ギターにぴったりなBOSS Loop Stationが見つかるはずです。

Loop Stationについて詳しく知りたい方はこちら にアクセスして、詳細な情報やヒントなどご覧ください。

Lee Glynn

フリーランスのコンテンツ ライター及びコピーライター。YouTube やコンテンツ マーケティング 活動も行う。 作品は、Professional Music Technology などに掲載。