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BOSS KATANAアンプを最大限に活用するためのヒントとコツ

KATANAアンプの音響性能を深掘りし、豊富なアンプ・タイプ、エフェクト、コントロール機能、デスクトップ編集システムについて詳しく見ていきましょう。

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BOSS KATANAアンプ・シリーズの上級ガイドへようこそ。この記事では、KATANAアンプの音響性能や豊富なアンプモデル、エフェクト、コントロール機能、デスクトップ・エディターなどを詳しく解説します。アンプ・シリーズのポテンシャルを最大限に引き出し、演奏をさらに進化させましょう。

アンプの種類をマスターする

KATANAアンプは、さまざまな音楽ジャンルに対応できる豊富なアンプ・タイプを搭載しています。使用しているKATANAアンプ・シリーズによっては、世界的に有名なアンプにインスパイアされた5~12種類のユニークなアンプ・モデルを試すことができます。KATANA MkII以降では、各アンプ・タイプにバリエーション・モードが搭載されており、各アンプ・モデルのモディファイされたトーンも楽しめます。音色を探索するためには良い機能です。

アコースティック・アンプ・タイプは、アコースティック・ギターに最適なクリーンでフラットなアンプ・トーンを提供します。KATANAアンプのクラスA/Bパワー・セクションは、この用途に最適で、シンプルな3バンドEQをお好みの設定に調整することより非常にダイナミックなサウンドが得られます。このモードでは、クリアで明瞭なアコースティック・トーンを作り出すことができます。

Katana Gen 3

Clean(クリーン)

このアンプ・タイプは、エフェクターとの相性が抜群です。透明感のある豊かなトーンが特徴で、繊細なディレイや奥行きのあるリバーブを活かしやすくなっています。KATANAアンプに搭載された多彩なエフェクトを組み合わせたり、外部のエフェクターを使うのにもぴったりです。特に、強めのディストーションや激しいファズを好むプレイヤーには、このクリーン・サウンドがおすすめです。アンプ側の歪みが加わらないので、ペダル本来の音をダイレクトに表現できます。

Crunch(クランチ)

クランチのサウンドは、ドライブしたチューブ・アンプの音色をリアルに再現します。深い歪みも作れますが、ギリギリ歪まないロックンロール風のクリーン・クランチな音色にも対応しています。ヘッド・ルームが広いため、エフェクトを重ねても音が濁りにくいのが特徴です。クリーンよりも少し押し出し感があり、より表情豊かなプレイが楽しめます。

「クランチのサウンドは、ドライブしたチューブ・アンプの音色をリアルに再現します。深い歪みも作れますが、ギリギリ歪まないロックンロール風のクリーンな音色にも対応しています」

Lead(リード)

リード・タイプは、厚みがあり、高い歪みが特徴のハイゲイン・サウンドです。リード・プレイやギター・ソロ、ミックスの中で際立つメロディー・ラインに最適です。このモードは、ゲインをしっかり上げて使うのが効果的で、デジタル・ディレイとプレート・リバーブを組み合わせると、クラシックな80年代のチューブ・アンプの音色を見事に再現できます。

Brown(ブラウン)

ブラウン・タイプは、Eddie Van Halenのクラシックなブティック系改造チューブ・アンプの音色を元にしています。フルボリュームでアグレッシブに演奏されるこのサウンドは、世代を超えて多くのギタリストに愛されてきました。KATANAアンプでは、これを扱いやすい形で再現。分厚く、強烈に歪み、ほぼ無限に続くサステインを持ちながら、意外なほど表現力豊かな特性を備えています。

Pushed(プッシュド)

Gen 3で新たに追加されたプッシュド・タイプは、ヴィンテージ・チューブ・アンプを限界まで押し込んだときの、荒々しくもきらびやかな音を再現します。60年代の名機のようなトーンを手頃な価格で、不要なノイズなしに楽しめるモードです。クランチと同様にペダルとの相性が良く、ブーストとスプリング・リバーブを組み合わせれば、温かみがあり躍動感のあるクラシックなギター・サウンドが得られます。ストラトやテレキャスターとも抜群の相性です。

Katana Gen 3

エフェクトを自在に操る

KATANAアンプには、BOSSの代表的なエフェクトがアンプ本体に搭載されています。エフェクト・セクションには、BOOST、MODULATION、EFFECTS、DELAY、REVERBの5つのカテゴリーがあり、それぞれコントロール・ノブ上のLEDボタンで切り替え可能です。ノブを押すとエフェクトを順番に選択でき、回すことで各エフェクトのパラメーターを調整できます。

複数のエフェクトを組み合わせて、奥行きのあるギター・サウンドを作ってみましょう。まずはクリーン・タイプを選択し、透明感のある音を基準にします。次に、BOOSTノブでオーバードライブを加え、MODULATIONノブでPHASERを選択。MODULATIONノブを回してPHASERの速さを調整すると、分厚くサイケデリックなサウンドになります。さらに、DELAYを加えて、LEDボタンをリズミカルに押すことでタップテンポを設定。最後に、REVERBをかけると、全体がまとまりのある仕上がりになります。

また、KATANAアンプの豊富なエフェクト群は、外部フット・スイッチでも操作可能です。GA-FC Foot ControllerやFSシリーズのスイッチ、EV-30のようなBOSSの外部ペダルを活用すれば、より直感的なコントロールが可能です。

Katana Gen 3 live

BOSS TONE STUDIOの活用について

BOSS TONE STUDIOは、デスクトップ版とモバイル版の両方で利用でき、KATANAアンプの可能性を大きく広げる便利なツールです。アンプをBOSS TONE STUDIOに接続すると、BOSSの豊富なエフェクトだけでなく、それぞれのエフェクトの詳細な設定が行えます。まるでペダルボードのコンパクト・エフェクターを調整するように、自分好みの音作りが可能になります。

また、エフェクトやアンプのコントロールだけでなく、CHAINタブを使ってシグナル・チェーン(音の流れ)を自由にカスタマイズすることもできます。さらに、BOSS TONE STUDIOには、特定のギター音を作るための便利な機能が多数搭載されています。たとえば、アンプ本体の5つのエフェクト・カテゴリーに加え、ノイズ・サプレッサーも利用できます。これは、ハイ・ゲインやファズを使用する際に、アタック感や音の明瞭さを保ちつつ、不要なノイズを抑えるのに役立ちます。

「アンプをBOSS TONE STUDIOに接続すると、BOSSの幅広いエフェクトだけでなく、それぞれのエフェクトの詳細な設定が行えます」

パフォーマンスの調整

ライブ演奏や自宅での練習において、パワー・コントロール機能を使うことで、どんな状況でもアンプのトーンとダイナミクスを自分の好みに合わせて調整できます。KATANAアンプのモデルによって異なりますが、パワー・コントロールのセクションでは、3つの異なるワット数に設定できダイナミクスやレスポンスを変えることなく、適切な音量で演奏できます。

これにより、自宅では低音量で練習していても、ライブや録音時と同じアンプ・トーンを維持できるため、非常に便利です。低いワット数に設定すると、KATANAアンプは低音量でもドライブし、追加のエフェクトもパフォーマンス時と同じように反応します。

Katana Gen 3

フットスイッチによる効果的な操作方法

BOSS KATANAアンプは、優れたサウンドのアンプ・モデルやエフェクトが豊富に搭載されているだけでなく、フットスイッチや外部ペダルを使って、それらのエフェクトや機能を簡単にコントロールできる巧妙な技も備えています。

GA-FCは、KATANAアンプをさらに活用するための素晴らしい方法です。このフットスイッチは、個々のエフェクトを通常のコンパクト・エフェクターのようにコントロールできる6つの独立したスイッチを備えています。また、KATANAアンプの4つの割り当て可能なチャンネル・プリセットを切り替え、複数のパラメーターやエフェクトを同時に切り替えることもできます。

さらに、GA-FCには追加の外部フットスイッチや外部ペダル用の2つの入力端子があり、KATANAアンプ本体には専用の外部ペダル入力も搭載されています。これらの追加コントローラーを活用すれば、BOSS TONE STUDIO内で任意のエフェクトやパラメーターに割り当てて、KATANAアンプを非常に多機能で柔軟なアンプにすることができます。

「GA-FC Foot Controllerには、通常のコンパクト・エフェクターのように個別のエフェクトをコントロールできる6つのフットスイッチが搭載されています」

例えば、GA-FCの追加の外部入力を使用して、BOSS FS-6の2ボタン・フット・コントローラーを追加することができます。これをうまく使う方法の一つは、1つのフットスイッチでソロ・モードを操作し、アンプの音量のブーストをソロ用に加え、もう1つのフットスイッチでタップテンポを操作することです。これにより、ディレイ・エフェクトのディレイ・タイムを簡単に変更できます。

また、GA-FCはFS-5Uのような単一のフットスイッチや、EV-30のようなエクスプレッション・ペダルと組み合わせることもできます。フットスイッチは、エクスプレッション・ペダルの異なる2つの設定を切り替えることができます。例えば、ワウとディレイ・フィードバックの間で切り替え、エクスプレッション・ペダルでどちらかを制御することができます。

エクスプレッション・ペダルは、KATANAアンプ内の任意のエフェクト・パラメータに割り当てて制御することができます。コーラスのモジュレーションレートからピッチ、ボリューム、ゲインまで、この機能は高価な外部機器に頼らずに複雑なエフェクトを作成するのに便利です。

Katana Gen 3

カスタム・プリセットの作成と共有

KATANAアンプは非常に多用途なツールで、どんな種類のアンプにも形を変えることができます。さらに、グローバルEQの細かい設定まで編集できるため、KATANAアンプが自分にとってどんなものになるかを深く掘り下げるのはワクワクします。一方で少し気が遠くなるかもしれません。だからこそ、プリセットを出発点として使用することは非常に役立ちます。

KATANAアンプのプリセットはさまざまなリソースから入手可能です。BOSS  TONE EXCHANGEは、KATANAアンプ・ユーザーが自分のプリセットを無料でアップロードできるコミュニティです。このプラットフォームには、ジャンルやユーザー、さらにはプリセット内で使用されたエフェクトに基づいて適切なプリセットを探すための包括的な検索エンジンがあります。自分で作成したプリセットも、BOSS TONE EXCHANGEで他のKATANAアンプ・ユーザーと共有し、フィードバックや調整、提案をもらって、完璧なトーンを作り上げる手助けをしてもらいましょう。

「KATANAアンプに関する質問があれば、数えきれないほどのフォーラム、Facebookグループ、YouTubeチャンネルを活用して、コミュニティに問い合わせましょう」

さまざまなシーンに対応する多機能KATANAアンプ

KATANAアンプ・シリーズは非常に多用途で、ライブ演奏やツアー、自宅での練習、録音など、何年にもわたって活躍できる優れたツールです。必要なアンプ・タイプにカスタマイズできる機能も備えています。

さらに、KATANAアンプのオンライン・コミュニティは広大です。数多くのフォーラムやFacebookグループ、YouTubeチャンネルを活用し、質問があればコミュニティに問い合わせてみましょう。このアンプで創造性の限界を押し広げ続ければ、さまざまな新しい探索の道が開けるでしょう。

Joe Branton

JoeはポッドキャストGuitar NerdsのMCを務め、10年間に渡って毎週放送を続けてる世界で最も配信を行っているギタリストの一人です。