KATANA AMPをステージで活用しよう

KATANA AMPをステージで活用しよう

この記事では、BOSS KATANA AMPをステージで使用する場合のコツについて、いくつかご紹介します。

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屋外への頻繁な持ち運びに耐えられるよう、耐久性にも注力して設計されたKATANA AMPシリーズ。クリーンからハイ・ゲインまで対応する複数のアンプ・タイプ、多彩な内蔵エフェクト、パワー・アンプの出力を切り替えるPOWER CONTROL機能、PAに接続するためのLINE OUT端子など、数々の機能によってさまざまな音楽ジャンル・会場規模に対応し、ライブ・パフォーマンス用途においても汎用性の高いアンプとなっています。

ライブ前の準備

では、自宅からKATANA AMPを持ってライブ会場に向かうところからスタートしましょう。まずは必要な機材がそろっているか、事前に確認することが大切です。

ギター・ケーブルを忘れることはないと思いますが、アンプの電源コードやフット・スイッチといった外部機器との接続に使うケーブルも揃っているか、しっかりとチェックしましょう。KATANAに外部エフェクトを追加接続して使う場合は、それらの電源について確認することも忘れずに。

ライブでは何が起こるかわかりません。予備のケーブルや電源アダプタなど、バックアップについても念のため考えておきましょう。

「KATANA AMPの置き場所を決める際、まずは自身とオーディエンスからの視認性を確認してください。他の機材に遮られていると、サウンドの聴こえ方に悪影響を及ぼします」

アンプをセッティングする

アンプをステージにセッティングする際は、自身と観客の両方にとって良いサウンドが得られるよう、最適な配置を考える必要があります。KATANA AMPの置き場所を決めるとき、まずは自身とオーディエンスからの視認性を確認してください。他の機材に遮られていると、サウンドの聴こえ方に悪影響を及ぼします。また、配置が悪いとアンプから直接ギターの音をモニターすることが難しくなり、代わりにステージ・モニターに頼ることになってしまいます。

BAS-1 Amp Standを使えば、アンプを高い位置に保ち、演奏中に自身のサウンドを聴き取りやすくするとともに、耳に直接スピーカーが向くようにアンプに角度を付けることができます。また、演奏中にアンプのノブを調節する必要が出てくるかもしれません。スムーズに本体パネルに触れられるかもチェックしておきましょう。

こうして配置が決まったら、アンプを電源に接続し、使用する外部エフェクターやフット・スイッチ、LINE OUTなどケーブルで接続していきます。

Katana Gen 3 live

トーンを調節する

次はサウンドチェックです。アンプ・タイプを切り替えたあと、EQセクションで会場での音の鳴り方を確認しながらトーンを調節しましょう。上位モデルの本体パネルに搭載されている、PRESENCEやCONTOURなどのトーン・シェイピング機能も活用すると、より最適なサウンドが得られるかもしれません。

ゲインやボリュームを設定する際、場所に対して出力が大きすぎるようであれば、POWER CONTROL機能を使ってHALFや0.5Wなど適切な出力へと切り替えるのも大切です。ボリューム・ノブだけで調節するよりも、クランク・アップ時の迫力あるサウンドを損なわずに音量を下げることができます。

「ゲインやボリュームを設定する際、場所に対して出力が大きすぎるようであれば、POWER CONTROLを使って適切な出力へと切り替えるのも大切です」

フット・スイッチの活用

KATANA AMPにおける基本的な操作は本体パネルで可能ですが、フット・スイッチを使って足元でコントロールできればパフォーマンスの幅が広がります。FS-6FS-7FS-5Lなどの定番製品のほか、一部モデルを除いて多機能フット・スイッチGA-FCシリーズに対応しています。

6つのスイッチを持つGA-FCは、保存したプリセットを選択する「メモリー・モード」とスイッチごとにエフェクトのON/OFFができる「マニュアル・モード」を切り替えて使う仕様となっており、マルチエフェクターと同じ感覚で複数のプリセットとそれぞれのエフェクトを自在に操ることができます。

さらに、GA-FCの背面から追加でフット・スイッチやエクスプレッション・ペダルが接続できます。それらに割り当てる機能はエディター上で変更が可能なため、フル活用することでエフェクターボードと同様の自在なセットアップが可能となります。

サウンド・チェックについて

サウンド・チェック時にはアンプから出る音が自身で聞き取れることを確認しなければなりませんが、同様にボーカルやその他の楽器とのバランスが崩れないように意識することも大切です。バンドを構成するパートや演奏ジャンルを踏まえながら、注意深くレベルを調整しましょう。

可能であれば演奏で使うすべての音色をテストし、イメージしていたサウンドが出るかどうか確認することが理想ですが、時間の都合などで難しい場合もあるでしょう。PAが本番中に慌ててレベル調整をするような事態にならないよう、少なくともディストーション系のプリセットは必ず事前にチェックしておきましょう。

「リハーサル中はクリッピングや不必要な歪みのないように音量をモニターし、バンド全体の中でバランスの取れたサウンドとなるように調整を行いましょう」

リハーサルと本番

リハーサル中は演奏しながら自身と周りの音量をモニターし、バンド全体の中でバランスの取れたサウンドとなるように適宜調整を行いましょう。

ここまでの準備が終われば、あとは本番を楽しむだけです。自身の演奏に集中するだけでなく本番でしか得られない一体感を得るためにバンドメンバーや観客とサウンドで交流し、魅力的なパフォーマンスで観客を熱狂させましょう。

演奏後

演奏後の撤収作業は、特に次のバンドが控えている場合は急かされることがあります。そのような場合は何よりもまず、ステージ上から素早く機材を運び出すことを意識しましょう。ケーブルを巻いたり、バンドメンバーをねぎらうのはそれからです。大事なのは、次のバンドに対してリスペクトを持つことです。

ステージ袖で機材を片付けたら、電源アダプタやケーブルなどの周辺機器も含めて、持ちこんだすべてが揃っていることを確認してください。撤収後はメンバーと演奏を振り返り、セットアップやパフォーマンスの改善点を話し合うことで、次はより良い本番となることでしょう。

Katana Gen 3

より良いライブ・パフォーマンスを目指して

上記を参考に、KATANA AMPをライブで活用してみてください。何度も経験を積むうちに、より洗練されたセッティングやセットアップが思いつくことでしょう。新しいことに挑戦し、本番のたびに発見を増やしていくことで、必ずあなたのサウンドは磨かれます。

KATANA AMPは、ライブでも自宅でも活躍する、多用途でオールインワンのアンプです。あなたがKATANAとともに演奏を楽しみ、観客の記憶に残るパフォーマンスを提供できることを祈っています。

Joe Branton

JoeはポッドキャストGuitar NerdsのMCを務め、10年間に渡って毎週放送を続けてる世界で最も配信を行っているギタリストの一人です。