すべてのギタリストにBOSS SD-1が必要な理由

すべてのギタリストにBOSS SD-1が必要な理由

ペダル界の“レジェンド”であるSD-1 SUPER OverDriveは、まさにあらゆるプレイ・スタイルに適したサウンドを誇ります。鍵となる4つの利点をおさらいし、このクラシカルなペダルがどのような恩恵をもたらしてくれるのか見てみましょう。

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私はSD-1が大好きです。このペダルはまさに名機と言えるでしょう。多彩なサウンドを持ち、パフォーマンスの可能性を高めてくれるだけでなくライブ前の緊張も和らげてくれます。では早速、SD-1が持つ主な4つの特長を紹介しましょう。

素晴らしい利便性

コロナ禍によるロック・ダウンが広まる以前に、あるビジネスが台頭します。各メーカーは移動の多いプロ・ギタリストのために、マイクロ・アンプ、ミニ・ペダル、小型のペダル・ボードなど、携帯性に優れた機材を開発したのです。これらの機材は飛行機内に手荷物として持ち込めたり、タクシーや電車などスペースが限られていたり混雑した乗り物にも簡単に乗せることができます。テレビ出演や単発のライブ、あるいはチャリティー・ライブなど、現場の状況が未知数で見慣れない機材を使用しなくてはならない場合でも、小型化によってギタリストたちは普段のステージ機材を持ち歩かずとも、理想的なサウンドを出せるようになったのです。

そこで、最もスマートでコンパクトなツアー用ツールとして、SD-1をご紹介します。このペダルは、ギグバッグに入れても邪魔にならないどころか上着のポケットにだって入ります。読者の皆さんは「自分はニューヨークに飛んで『The Today Show』のようなテレビ番組でパフォーマンスすることはない」と思うかもしれませんが、パンデミックの間、私の地元のバンドはスタジオやライブハウスでストリーミング配信の仕事依頼をたびたび受けていました。

"このペダルは、ギグバッグに入れても邪魔にならないどころか上着のポケットにだって入ります"

いずれの場合も、このような番組では映像と音声を同時に繋げるために、必要最低限の機材しか用意されていませんでした。信じてもらえないかもしれませんが、私が見てきた機材は恐ろしいほど乏しく酷かったのです。それでもSD-1があれば、例えアンプが1971年製のロシア産のマーシャル・レプリカであっても、狙い通りのリード・サウンドとバッキング・トーンを出せると確信しています。なぜなら、それがSD-1が提供するサウンドだからです。私はSlashやNita Strauss、Tom Morelloのような神レベルのギタリストではりませんが、ライブでは何度もSD-1に助けられてきました。

プレイ・スタイルを選ばないサウンド

どんなプレイ・スタイルの音楽を演奏するかは関係ありません。SD-1のナチュラルな歪み、クリアな音色、繊細なタッチは、サウンド的にもあらゆる音楽を網羅します。私はこのペダルをロック、サーフ・ミュージック、ハード・ロック、EDM、インダストリアル、アンビエントなどの音楽で使用してきたし、友人たちもモダン・ジャズやメタル、ブルースなどで活用しています。

私の言葉が信じられなくても、Eddie Van Halen、The Edge、John 5、Lindsey Buckingham、Steve Vai、Mark Knopflerといった、多様なアプローチを行うギターヒーローたちがSD-1を愛用してきました。

SD-1はLEVEL/TONE/DRIVEの3つのコントロールによって幅広い音色を奏でることができます。また、ギターのボリュームやトーン、ピックアップ・セレクターを調節してサウンドをより変化させたり、工夫次第ではどんな演奏にも対応できる音色を作ることができるでしょう。

Lindsey Buckingham, Photo by Raph PH

スーパーマンとワンダーウーマンの最強コンボ

ここで、別の視点から考えてみましょう。私が『Guitar Player』誌に在籍中、BlondieのChris Steinにインタビューを行いました。彼らはカリフォルニア州サラトガのマウンテン・ワイナリーにある円形劇場で演奏したのですが、その時に彼の機材を撮影させてもらえたのです。Chris Steinのエフェクター・ボードはBOSSのBCB-6で、BOSSのコンパクト・エフェクターで埋め尽くされていました。

私は「Chris Steinがブティック系のコンパクト・エフェクターを揃えた、巨大なエフェクター・ボードを使っていなかったことに読者は驚くだろう」と言ったら、クリスは「BOSSのペダルは音がいいし絶対に壊れない。もし仮に壊れてもギター・テックがどこでもすぐに代替品を見つけられる」と答えてくれました。

Chris Stein (Blondie), Photo by Anna Hanks

SD-1が非常に壊れにくいことは、プレイヤーにとって大きなメリットです。この事実は、バイカーたちが集うようなバーでも巨大なアリーナでも変わりません。どんなギタリストであろうと、ライブ前のサウンド・チェックで不具合が出たり、ライブ中のトラブルでパニックになることは避けたいものです。

私はJMI Mick RonsonシグネイチャーモデルのTone Benderを愛用しています。しかし、ライブの最中にもしもそのペダルが壊れたら私はおしまいです。でもSD-1は絶対にそうならない。例えバンから落ちて、ヴロツワフの運河に飛び込んでしまうような移動中の大惨事に見舞われても簡単に交換できる。おそらく、近所の楽器店で、179ポーランドズロチ(約80ドル)くらいで売っているでしょう。アメリカ国内に比べれば多少高くつきますが、少なくともショーは続けられます。

"バイカーたちが集うようなバーでも巨大なアリーナでも変わりません"

手頃な価格

SD-1のもうひとつの魅力は、手軽に買える価格であるということです。とても頑丈でオーガニックなサウンドのオーバードライブとしては、非常に魅力的な価格と言えます。

これらSD-1が秘めたポテンシャルを知り、それでもなおこの主張に同意できない人がいたら、私はとてもショックを受けます。すべてのギタリストは、ペダルボードにSD-1を入れるべきです。結局のところ、皆さんはSD-1の素晴らしさについて書き綴ったこの記事を最後まで読んでしまったわけですし。

Michael Molenda

アメリカの人気雑誌Guitar Playerで過去最も長く編集長を務めた経歴を持ち、現在はGuardians of Guitarというウェブサイトを立ち上げ、ギター関連製品に関するコンテンツ制作を行なっている。また、Modern Drummerマガジンのコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。