BOSS KATANAアンプは、その設計の素晴らしさがゆえに多機能で幅広いサウンドを実現します。非常に人気のあるシリーズで、ほぼすべての環境に適応することができます。アコースティックからハイ・ゲインのヘビーメタル、クリスタル・クリーンなペダル・プラットフォーム、クラシックなレトロ・ブルース・トーンまで、KATANAアンプがあればどのジャンルにも対応可能です。しかし、このようにオプションが豊富なアンプを使うとき、基本的な設定を見落としがちです。この記事では、いくつかの使用方法を取り上げながら、アンプをさらに活かすためのポイントを紹介します。
1:外部ペダル
KATANAアンプは、BOSSの中でも有名なエフェクトを搭載しています。アンプ・トップのコントロールとBOSS TONE STUDIOを使えば、KATNAアンプはプレイヤーが必要とするほぼすべてのエフェクトを作り出すことができます。KATANAアンプの前にコンパクト・エフェクターを追加したり、エフェクト・ループに接続したりすることで、音色を拡張し、さらに深めることができます。
例えば、BOSS FZ-1WをKATANAアンプの前方に接続し、CLEANアンプ・タイプを使用することで、リッチでダイナミックなブルース・ロックのトーンを得ることができます。この方法では、BOOSTERエフェクト・ブロックを中域のブーストとして使用し、ソロやリード・メロディにさらにパンチと明瞭さを加えることができます。
さらに詳細な内容を知りたい場合は、「BOSS KATANA AMPと外部エフェクターを組み合わせよう」をご覧ください。
「KATANAアンプの前やエフェクト・ループに追加のエフェクターを接続することは、音色を拡張し、さらに深める強力な方法です」
2:BOSS TONE STUDIOソフトウェア
KATANAアンプのコントロール・パネルには、ブースター、ドライブ、モジュレーション、ピッチ、ディレイ、リバーブなどにアクセスし、コントロールできるエフェクト・セクションがあります。設定を保存し、TONE SETTINGSのボタンで呼び出すことができます。これにより、1台のアンプでペダルボード全体分のトーンにアクセスできるようになります。
BOSS TONE STUDIOエディターを使用すると、コントロールを大幅に強化できます。まず、USBケーブルでKATANAアンプをコンピュータに接続し、適切なドライバーとソフトウェアをダウンロードします。そして、BOSS TONE STUDIOを起動して、本体を接続すれば、アンプ・タイプや内蔵エフェクトの細かな調整や、さらに豊富な種類のエフェクトにもアクセスできます。また、セッティングしたサウンドのバックアップもでき、いつでも呼び出すことができます。これにより、アンプ間で異なるセットを切り替えたり、他のKATANAアンプにパッチをインポートしたりすることができます。
詳細については、「BOSS TONE STUDIO for KATANA GEN3でできること」をご覧ください。

完璧なパッチを組む
例えば、BOSS TONE STUDIOを使えば、家での練習とライブのパフォーマンスで同じパッチを保存し、割り当てることができます。これにより、ライブ演奏時に使用する正確なトーンとエフェクトの設定を自宅でも練習できます。
また、これらすべてのエフェクトとアンプのパラメータをスマートフォンとBluetooth経由で編集することもできます。この機能により、外出先でも簡単に BOSS TONE STUDIOにアクセスできるため、常にプリセットやトーンを操作することができます。
3:フットスイッチと外部ペダル
KATANAアンプには、内蔵エフェクトや機能を制御するために外部ペダルを接続するための多数の入力があります。これらのフットスイッチを使用することで、アンプのコントロール・パネルを使わずにプリセットを切り替えたり、エフェクトをONにしたり切り替えたりすることができます。また、外部ペダルを使用して、エフェクトのパラメータを調整することも可能です。
「KATANAアンプには、内蔵エフェクトや機能を制御するための外部ペダル用の多数の入力が備わっています」
足元で操作をする
最も簡単な方法は、フットコントローラー入力の1つにFS-5L またはFS-7フットスイッチを接続することです。これにより、異なるプリセットを呼び出したりできます。
この機能を活用する方法は、2つの同一プリセットを作成し、そのうちの1つにクリーン・ブーストを割り当てることです。フットスイッチを使用すると、ブーストのオン/オフを切り替え、ソロやリードメロディを際立たせるのに最適です。(注:FS-5LとFS-7はソロのオン/オフも制御できるため、プリセットを変更せずにソロ・ブーストを制御することも可能です)
KATANAアンプの可能性をさらに引き出すなら、GA-FCまたはGA-FC EXフットコントローラーと組み合わせて使用し、足元でさまざまな機能にアクセスするのがおすすめです。

GA-FCをKATANAアンプで使用する方法は2つあります。1つはMANUAL MODEで個々のエフェクトを切り替える方法、もう1つはMEMORY MODEでKATANAアンプのチャンネルを切り替える方法です。MANUAL MODEでは、GA-FCは個々のコンパクト・エフェクターのように機能します。各エフェクトカテゴリ(BOOSTER/MOD/FX/DELAY/REVERB)をオン/オフで切り替え、任意の組み合わせでセッティングできます。また、GA-FCはDELAYエフェクトのタップテンポも制御でき、曲のリズムに同期させるのが簡単になります。
メモリー・モード
MEMORY MODEでは、8つのチャンネルとPANEL MODE(現在のアンプの設定)を切り替えることができます。このモードは、1回のフットスイッチ操作で複数のエフェクトやアンプ・トーンを切り替えるのに最適です。例えば、チャンネル1をクリーン・トーンとして、CLEANアンプ・タイプを選択、EQで中音域をブースト、リバーブを少しかけます。チャンネル2をドライブ・チャンネルとして、CRUNCHアンプ・タイプを選択し、TREBLE BOOSTERをリバーブ・カットで設定することができます。MEMORY MODEを使用すると、リバーブやブースター・エフェクトを手動でオン/オフにすることなく、この2つのサウンドを切り替えることができます。
また、KATANAアンプには外部ペダル入力があり、BOSS EV-30、FV-500、またはEV-5を接続して、ボリュームやワウなどさまざまなパラメータを制御できます。これらはすべて、BOSS TONE STUDIOエディターを通じて割り当てできます。
「KATANAアンプは、アンプ・タイプ、エフェクト・パネル、パワー・コントロール、追加のエフェクトやトーンを駆使して、幅広い音作りが可能です」
4:音色の微調整
KATANAアンプは、アンプ・タイプ、エフェクト・セクション、パワー・コントロールを駆使して、幅広い音作りが可能です。アンプ・タイプとパワー・コントロールだけでも、ギターの音に大きな影響を与えます。6種類のユニークなアンプ・タイプがあり、各タイプには豊富なオプションが揃っています。バリエーション・ボタンを見逃さないように注意しましょう。これを使うことで、各アンプ・タイプに微妙な変化を加えることができ、まさに求めているサウンドを得ることができます。
音の輪郭
アンプのパワー・コントロールは、ダイナミクス、特性、振る舞いに変化を与えることなく音量を下げることができます。ワット数の変化により、アンプはゲインを上げることでドライブがかかります。これにより、自宅での練習時に低音量でも優れたドライブ音を得ることができますが、適切なワット数の設定を使うことを忘れないでください。これにより、パフォーマンスで使用するためのユニークで強烈なドライブ音を作り出すことができます。
アンプのシンプルな3バンドEQセクションも忘れずに活用してください。各コントロールは広い周波数範囲を持ち、各アンプ・タイプの音を整えることができます。ユニークなギターの音色を作るために、各周波数帯域の様々な設定を試してみましょう。
「各周波数帯域の極端な設定を試して、ユニークなギターの音色を積極的に作ってみましょう」
5:コミュニティとリソース
KATANAアンプはギタリスト、スタジオ・エンジニア、ツアーバンド、その他のプレイヤーに人気があります。この広がりにより、オンライン・リソース、コミュニティ、ビデオ・チュートリアルが豊富に存在しています。Rabea Massaad、Mike Coleなどのプレイヤーが、KATANAアンプやユニークなプリセット、設定例に関するビデオの深掘りを行っています。さらに、FacebookのBOSS Katana Ampsは40,000人以上のメンバーが参加しており、ヒントやコツ、新しいパッチのアイデアを交換する素晴らしいコミュニティです。
KATANAアンプに関するリソースは豊富で、学びながらインスピレーションを得て、サウンドやヒントを作成・共有することができます。このアンプを最大限に活用するために、他のプレイヤーと経験を共有し、学び合うことは非常に有益です。
6:KATANAアンプのアクセサリー
KATANAアンプを音響的に最大限に活用し、保管や移動時の保護、使用時間を向上させるための素晴らしいアクセサリーがたくさんあります。
簡単に音色を強化する方法は、高品質なギター・ケーブルを使用することです。BOSS Instrument Cablesは、独自の編み込み式高密度・高強度シールド設計を採用しています。これにより、ギターの演奏のニュアンスやタッチが最小限のノイズでアンプに伝わります。これは、KATANAアンプのBROWNサウンドのような高ゲイン設定でも同様です。
アンプをしっかりと設置&保護する
アンプ・スタンドは、KATANAアンプをより聞き取りやすい高さに持ち上げるのに非常に役立ちます。BOSS BAS-1の調整可能な傾斜スタンドは、伸縮式サポート・アームを備えています。ステージでの使用に優れており、スタック・アンプの素晴らしい代替品となります。
KATANAアンプの保管や移動時に保護することも重要です。BOSSは、KATANAアンプの各サイズに対応したアンプ・カバーも発売しており、これによりKATANAアンプの状態を保ちながら、ほこりや汚れから守り、傷などからも保護されます。
「KATANAアンプの一部のバージョンでは、アンプの背面にある「Stereo Expand」機能を使用して、もう1台のKATANAアンプと接続し、ステレオで使用することができます」
KATANAアンプの一部のバージョンでは、アンプの背面にある「Stereo Expand」機能を使用して、もう1台のKATANAアンプと接続し、ステレオで使用することができます。これにより、1台のアンプがもう1台を駆動し、コーラス、ディレイ、リバーブなどのステレオ・エフェクトを両方のアンプで共有して、広がりのあるギター・サウンドを作り出せます。
KATANAアンプの可能性を広げよう
KATANAアンプは、機能満載で多用途なツールです。このアンプ・シリーズには、探求する価値のある多くの可能性が隠れています。KATANAアンプとの旅を楽しんでください。ここで挙げた全てのポイントを活用し、動画、フォーラム、グループ、BOSS TONE EXCHANGE、BOSS TONE STUDIOなど、広がり続けるコミュニティに参加して知識を深めましょう。