プログレ・メタルバンドの重鎮も注目するBOSS HM-2W

プログレ・メタルバンドの重鎮も注目するBOSS HM-2W

UK発のプログレ・メタルバンドの重鎮、“モニュメンツ”のギタリストであるJohn BrowneがBOSSのHM-2W Heavy Metalを試奏。3台のアンプ・ヘッドでサウンドを検証し、彼ならではの視点でその特性をレポートしてくれた。

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イギリスのプログレッシブ・メタルバンド、モニュメンツ のJohn Browneは、その圧巻のギター・テクニックとは裏腹に物腰の柔らかい人物。 Century Media Recordsからリリースされた3枚の作品は、いずれもプログレ・メタル界で高く評価。彼はまた、自身が所有するすべてのギターで素晴らしい音色を引き出す方法を熟知しており、運営するYouTubeチャンネル『riffhard』は、“世界初のリズムに特化したギター・チュートリアル・サイト” と自負しています。HM-2W Heavy Metalを試す前に、彼は語ってくれました。

重鎮が注目するディストーション

HM-2W Heavy Metalを試す前に、彼は自身のバンドの緻密なリフを引き合いに、「俺がこういうタイプのペダルを使うとは思いもよらないだろう。なぜならHM-2は、暗い雰囲気の北欧ダーティ・メタル界で脚光を浴びたペダルだからだ」と冗談めかして話しました。

NOTE: この映像には過激な言葉が使われています。

Marshall Valvestate 8-100との冒険

彼はまず、HM-2WをMarshall Valvestate 8-100につないで音を探求。 HM-2Wの誇り高き歴史についても言及します。 「HM-2Wは、アット・ザ・ゲイツやエントゥームドといった多くの スウェーデンのデスメタル・バンドの作品で使用されているんだ。初期のメシュガーでもね」 MIDDLEをカットし、BASSとTREBLEを少しだけ上げたクリーン・チャンネルでの演奏を試した後、アンプ側のGAINを10に上げて再び試奏。「安定的で使いやすいファズを思い起こさせるね」と結論づけました。

"タイトかつパーカッシブで、現代的なギターサウンドに最適だ。このヘヴィメタルなペダルは、分厚いリフを本当に良い意味で“癖のある音”にしてくれる”-John Browne

さらに彼は、HM-2Wをオーバードライブ・チャンネルのブースターとして活用する、現代的なセッティングでもトライ。その結果は痛快そのもので、「これはすごい音だ。みんなを失神させてしまわないようノブを全部下げよう」と笑いながら称賛。このような画期的な使用では、HM-2Wの特長が光ります。「タイトかつパーカッシブで、現代的なギターサウンドに最適だ。このヘヴィメタルなペダルは、分厚いリフを本当に良い意味で“癖のある音”にしてくれる」と感銘を受けました。

Peavey 5150の狂気

次に登場するのは、モダン・クラシック・アンプのPeavey 5150。まさにHM-2Wの完璧な“スパーリング・パートナー”で、ブリッジ・ミュートのサウンドを褒めたあと、視聴者に「部屋全体がガタガタ揺れているよ。HM-2Wはゲインが驚異的だから気を付けないといけないね」と警告。「これは間違いなく、音の方程式にカオスを加える」と、 技Waza Craft シリーズで復活したHM-2に特別な可能性を感じたようです。

"これは間違いなく、音の方程式にカオスを加える” -John Browne

強靭なHughes&Kettner Puretone

“HM-2W対アンプ”の最終決戦に登場したのは、Hughes&KettnerのPuretone。HM-2Wがクリーンな真空管アンプに対して、どのような反応をするか検証していきます。「驚いたよ。これは文字通り“地球上で最も大きな音が出る”アンプだ」

ここでもHM-2Wは、アンプ・ヘッドをサウンドの成層圏に押し上げるような効果を発揮。「ギター自体が振動しているよ。振動し続けるから長くは弾けないけど、とにかくすごい音で、アンプの特性からは想像できない、まったく異なるサウンドになっている。HM-2Wの個性を保ち続けながら、まるでサウンドがキャビネットから飛び出すようだ」繊細でピュアなクリーン・トーン・アンプと凶暴なHM-2Wとの組み合わせは、あり得ないように思えましたが非常に強烈なのです。

重要な結論

彼にとってHM-2Wの印象は、予想に反して多機能なディストーションだということ。「どんなアンプにつなげるかによって、まったく違う反応をするんだ。確かに、俺たちの知る大好きなスウェディッシュ・デスメタルのようなサウンドもあるが、HM-2Wにはもっとたくさんの音が詰まっている」

“どんなアンプにつなげるかによって、まったく違う反応をするんだ。確かに、俺たちの知る大好きなスウェディッシュ・デスメタルのようなサウンドもあるが、HM-2Wにはもっとたくさんの音が詰まっている" -John Browne

さらに、Marshall Valvestate 8100とHughes&Kettner Puretoneのハイライトを振り返ったあと、「Peavey 5150で試したブリッジ・ミュートでのパワーコードも、本当に素晴らしいサウンドだった」と付け加えた。多才なプレイヤーであるJohn Browneは、自身の活動の中でHM-2Wを使う機会が今後たくさん訪れると確信したようです。「HM-2Wはリフに特定の雰囲気を作り出すのに役立つだろう。単純にこのペダルをサウンドに加えれば良いわけではなく、HM-2Wのために曲を書かなければならないね」

Ari Rosenschein

ローランドのグローバル・コンテンツ・マネジャー。妻と愛犬と共に、シアトルで生活。豊かな自然とコーヒーを満喫している。